心のとびら

先生から伝えたい言葉

生徒の皆さんの心に留めておいて欲しいことを先生が交代で話をします。

   50年前の1969年7月20日アポロ11号が月面着陸に成功しました。
 ロケット開発の中心にいたのはフォンブラウンという科学者です。第2次世界大戦の終わり頃、ドイツは長距離ミサイルV2の開発に成功しました。ヒトラーの指示でこの技術開発にあたったのが彼だったのです。超音速で飛び、避けようのないこの兵器はドイツからロンドン、ベルギーに向けて4千発ほど発射され、約半分が命中して市民を不安に陥れました。

 戦後、ミサイル工場はソ連、ソビエト連邦と言いその大部分は現在ロシアと呼ばれていますが、そのソ連に押さえられ、彼はアメリカに投降しました。ロケットに関して「ソ連は技術を取り、アメリカは人を取った」と言われたそうです。
 その結果、1957年、ソ連が世界初の人工衛星を打ち上げ、アメリカを驚かせました。スプートニクショックと言います。さらに61年、ガガーリンが人類で初めて宇宙を飛んで戻ってきました。彼の「地球は青かった」という言葉は有名です。

 アメリカとソ連が対立していた時代、宇宙開発での巻き返しを図ったケネディ大統領が「この10年が終わらないうちに、人間を月に着陸させ、安全に帰還させる。」と宣言して、アポロ計画が始まりました。そして、フォンブラウンを中心としたチームが多くの苦難を乗り越え、60年代最後の年、人類は月に到達したのです。

 この瞬間は日本にもテレビ中継され、世界では4億人の人が見たと言われています。
 最初に月面に降り立ったアームストロング船長の言葉「小さな一歩、大きな飛躍」は、大きな写真入りで翌日の新聞一面を飾りました。

 このアームストロング船長を主人公にした映画「ファーストマン」が公開中です。これを見ると「月に行く」ということがどれほど命がけの危険な計画であったか改めて分かります。心配する家族に彼は「仕事だ」と言って出かけるのです。後に彼は成功の可能性は五分五分と思っていたと語っているそうです。
 五分五分の可能性を成功に導いたのは、地上からバックアップするスタッフ、様々なケースを想定した厳しい訓練、そして絶対に成し遂げるという思いの強さだったのではないでしょうか。

 国公立大学2次試験まであと5日となりました。ABCDそれぞれに判定を背負っての挑戦となりますが、判定を合格に変える力となるのは、支えてくれる周囲の人、周到な準備、そして何より受験生ひとり一人の思いの強さです。最高の準備をして平成最後の国公立大合格を勝ち取ってください。