心のとびら
先生から伝えたい言葉
生徒の皆さんの心に留めておいて欲しいことを先生が交代で話をします。
「ごめんね、産んでくれてありがとう。」
そうです。ここ数日テレビで、取り上げられている悲しいニュース、女子プロレスラーの木村花さんが亡くなる前にお母さまに向けて残したとされる遺書の一部です。
亡くなられた原因として、SNSへの多数の誹謗中傷が原因ではないか、とされています。
そのショックで心に強い衝撃を受けた人もいたのではないでしょうか。
さて、やっといつもの日常が戻ってきた気がします。新型コロナウイルス、まだまだ油断はできませんが、皆さんの明るい挨拶が廊下に響く日々が戻ってきて、少しホッとしています。
そんな中のこのようなニュースで、言葉のもつ重みをここ数日、改めて感じています。
休校中、ステイホームの中、皆さんもインターネットやSNSにふれる機会が多かったのではないでしょうか?
よく、「SNSの使い方・・・」などと耳にしますが、SNSとはどういう意味か知っていますか?
SNSとは、「ソーシャル(社会的な)・ネットワーキング(人と人とのつながり)・サービス(サービス)」。すなわち、人と人との社会的なつながりを維持・促進するためのサービスのことです。SNSというとLINEやTwitter、フェイスブックやインスタグラムなど、まだ他にもさまざまな種類のものがありますが、イベントなどの告知をしたり、時には日記のように、想い出や近況を記したり。私は、残念ながら見る専門になってしまっていますが、あまり連絡をとらない友人でも、投稿を見て、「元気にしてるんだな~」と安心したり、知り合いの近況や心暖かくなるような投稿をみて、ほっこりしたりすることも多々あります。たくさんの方と交流でき、コミュニケーションをとることのできる、とても便利なものですよね。
しかし、全く知らない人でも繋がることができ、誰でも自由に見て発言できます。匿名での書き込みも可能です。顔を見て話すのとは違い、誤解を生んでトラブルに繋がってしまうことも多くあります。
使い方によっては、人に一生の傷を与えてしまったり、今回の木村さんように、取り返しのつかないことにつながることを忘れてはいけません。
また、気をつけなければならないのが、一度投稿すると、誰でも簡単にコピーすることができるため、消したくなった時、完全に消すことが難しいという点です。
個人情報が含まれているもの、人に影響を与える言葉には、特に注意が必要です。
また、つい夢中になり、時間を忘れて使用してしまい、次の日眠いな、なんてこともありますよね。適度に節度をもって利用すれば、私たちの生活をより豊かにしてくれるSNS。
今日の話を、今後のSNSとの付き合い方について考える機会にしていただけると幸いです。