聖和ニュース     2013.06.23
昨年の8月27日から本校に留学生としてドイツから来日していたユリアが6月28日の学校を最後の日に、ドイツへ帰国します。 お別れの挨拶は、とても流ちょうな日本語でした。また、昨日(6/22)行われた外国人による日本語弁論大会にも出場し、立派なスピーチを披露しました。 その原稿を、全校生徒の前でも紹介してくれたので、その全文をここに紹介いたします。 ———————————————— タイトル:「いつ外国語を勉強するの? 今でしょう!」 発表者:Berger Julia(Germany) 「日本に来ている外国人を見て、皆さんはどう思うでしょうか。 日本文化が好きなのかな? 日本のアニメやマンガが好きなのかな? それとも日本語を勉強したくて来たのかな? 私は、日本に来る前まで、日本のことをあまり知りませんでした。日本人は、全員、空手ができると思っていたくらいです。 そんな私が、なぜ日本に来たか? 答えは簡単です。日本人の親友に会うためです。 私の家族は2年前、ドイツに留学に来た日本人のホストファミリーになりました。そこで彼女と私は、喧嘩をするほど仲良くなり、彼女が生まれ育った日本はどのようなところか、興味を持ちました。そして、彼女が帰国するころ、日本へ留学することを決めたのです。 日本に来て、最初は彼女と一緒にいられると思っていましたが、彼女の高校は違う県だったので、今はあまり会うことができません。何ということでしょう。彼女に会うために日本に来たのに! でも、寂しさはすぐになくなりました。日本に来て、いろんな人と出会い、たくさんの経験をして日本のことが少しずつ好きになってきたからです。 はじめは、全く日本語を話せませんでしたが、みんなに教えてもらい、今では友だちと自然に会話ができます。 私は、言語を学ぶことが好きです。それは、いろんな国の人と話すことができるからです。話をする中で、それぞれの国の様々な文化や価値観の違いを知ることができます。日本では、外国や外国人に興味を持っている人が多いと思います。しかし、自分から積極的に外国人に話しかける日本人はあまり見たことがありません。 日本人の友だちに聞いてみると、まず何を言えばいいのかわからないし、話したいけど怖くて話しかけられない時がある、ということでした。 日本人は外国人に会う時、物珍しそうな目をすることがあります。確かに、見た目が違ったり、話し方が違ったりはしますが、外国人も日本人と同じ人間です。お腹も空くし、悲しい時は泣くし、誰かを好きになったりもします。違うのは言葉と文化だけです。 言葉の勉強は、簡単ではありませんが、外国人と友だちになることは簡単なことです。 外国人が、日本語で話しかけてくれると親しみを感じるように、外国人もまた、自分の国の言葉を少しだけでも話してくれると、喜んで受け入れてくれます。そうやって、私はまず友だちをつくって、いろいろと話をするうちに自然に言葉が増えてきました。また、難しい文法も自然にわかるようになってきました。 先ほど話した日本人の親友がドイツに来てくれたおかげで、私は彼女と友だちになることができました。彼女もまた、私と話すことで、最初は英語でコミュニケーションをとり、やがてドイツ語で上手に話せるようになりました。そして、私もドイツから日本に来て、新たにたくさんの友だちにであり、みんなとの会話を楽しむ中で、言葉も文化も学ぶことができ、今は本当に日本が大好きです。 コミュニケーションをとる時、はじめは話がわからなかったり、返事がうまくできなかったりして、悔しく感じる時がありました。しかしその悔しさは、会話が通じ合った時の喜びで満たされます。その喜びが、また頑張ろうというやる気につながっていきます。 これからもいろんな国に行って、たくさんの言語を話したいと思っています。そして、そこでも人との出会いを大切にし、新しい世界を日遂げることが私の夢であり、目標です。 もし、あなたが外国人と友だちになりたいと思うなら、ほんの少し勇気を出して話しかけてみて下さい。そうすれば新しい世界が目の前に広がるはずです。このようなすてきな経験を、是非多くの人に味わってもらいたいと思います。 ご静聴、ありがとうございました。」 ———————————————— …この長い長い原稿を、ユリアさんは覚えて、全く原稿を見ないで上手な日本語で話してくれました。聞いていた生徒たちも、本当に感心していた様子でした。 ユリアさん、ドイツに戻ってからも健康に気をつけて、さらに頑張って下さい。ユリアさんの未来に神様の豊かなお恵みがありますように、お祈りいたします。