7月7日(土)に行われた、第62回 社会を明るくする運動 中学校・高等学校弁論大会に、
聖和中学校1年生の石松 初海さんが出場しました。
 中学3年生の出場者が多く、本人もとても緊張した様子でしたが、一生懸命に頑張りました。
 「佐世保ライオンズクラブ賞」という特別賞をいただきました。
 会場まで応援に来てくださった皆様、本当にありがとうございました。
下に、石松さんの原稿をご紹介いたします。(無断転載禁止)

言葉の大切さ
   聖和女子学院中学校 中学一年 石松 初海

 近年の若い人達、つまり私のような十代、または二十代の人達が発する言葉の中に、四十代、もしかすると三十代以上の大人にあまり受け入れられていない言葉があるようです。
 私にしてみれば、普通に友達と話している中で、不自然さを感じることは全くありませんが、一緒に暮らしている両親はもちろん祖父母から、会話中に時折けげんな顔をされることがあります。
 例えば、「やばい」という言葉です。この言葉は、本来、「しまった。やばい。」のように焦っていたり、不都合な時などに使う言葉です。
 しかし、最近では、色んな時に使われています。「やばい。このケーキすごくおいしい。」や、「やばい。この映画泣ける。」など、感動を表す意味としても使われています。
 このような使い方をされるようになったのは、ここ数年ということなので、両親以上の年代の大人には変な感じがするのでしょう。実際に私がテレビを観ていて、とてもかわいい犬」が出てきた時に感動して、「やばい!」と言ったところ母から「何がやばいの。何かやらかした?」と、言われてしまいました。
 先日、朝のテレビ番組で、「最近の女子中高生がヤバイと思っていること」というタイトルで調査をしていました。回答はそれぞれ違っていましたが、それよりも大人が制作し、不特定多数の人に発信しているテレビでも、タイトルに堂々と「ヤバイ」を使い、それも間違った意味として使っていることに私は少しおどろきました。
 現在、使われている言葉は、昔の日本語そのままではありません。明治時代・江戸時代それ以前とどんどん時代をさかのぼるにつれて大きな変化をしてきたことが分かります。
 平安時代に書かれた有名な「枕草子」の文章を、兄の国語の教科書で見せてもらいましたが、半分も意味が分かりませんでした。「をかし」という言葉が時折出てきましたが、私は何が「おかしい」のか理解できず、母にたずねたところ「趣がある。風情があるということ。」という意味を教えてくれました。
 言葉は生き物だと言います。動物が長い年月をかけて環境に適応するように進化してきたのと同じように、言葉も時代時代の人々の生活の変化などに適応するように変わってきているのだと思います。
 今、若者言葉といわれている、大人にはなじみ辛い言葉同様、昭和世代の大人の言葉同様、明治時代の人からすれば、なじみ辛いものだろうと思います。逆に考えれば、若者言葉は、未来では当たり前の言葉になっているかも知れません。
 ただ、言葉は刃物だとも言います。他人にはもちろん大切な人さえ傷付けてしまうことがあります。人を不快にしたり悲しい思いをさせてしまうような言葉があるということをいつも心にとめておかないといけません。さらに、相手がもらって嬉しくなるような豊かな表現が必要だと思います。
 言葉がどう進化するのか興味はありますが、流行語に踊らされずに、正しい日本語が使えたり、きちんと敬語が使えたり、相手を傷付けることがないような言葉を選ぶことが大事だと思います。昔の伝統的な日本語を守っていくために、積極的に辞書をひき、知っている正しい言葉を増やしていきたいです。
言葉は生きています。自分の口から出た言葉は、まず自分の耳が聞くことになります。自分自身を楽しくさせ、相手にもいやしがもたらせるように、人の心を優しくさせるような言葉をこれからも私は使っていきたいと思います。