今日のつぶやき

みんなでホッとひと息

2020/09/25
カラカラ(本校の中学生)から先生へのつぶやき。

隣人愛の実践は身近な周囲のどのような場面で行うことができるでしょうか。

カラカラさんへ
シスター渡辺和子さんの言葉に次のようなものがあります…

「好きな人を愛することは、とてもやさしいです。好きな人にひきつけられていくのは、とてもやさしいです。ただ、嫌いな人にも、その人が本来的使命に伸びていこうとすることを願ってあげてください。いとおしむというのは、相手の人を大切に思うことなのです。」


 隣人愛の実践は、何か具体的に周囲の人が助かるような行動を起こすばかりだとは限りません。何かに悩み苦しんでいる人の悩みが、少しでも解決するように祈ってあげること。病気で欠席している友だちが、早く良くなってほしいなと願うこと。これも隣人愛の実践だと思います。

娘が悩んでいたら、『どうしたのかな?大丈夫かな??』と保護者の方は心配されるはずです。その親御さんが娘を心配する思いに、とうの本人は気付いていないかもしれませんが、これはまさに隣人愛のお手本のようなものだと私は思います。

 祈ってあげる。心配してあげる。願ってあげる。声をかけてあげる。欠席していた人が登校してきたとき、その間の授業中のノートをそっと貸してあげる。
自分を愛するように、人を愛する。自分がしてほしいことを人にしてあげる。自分がしてほしくないことを、他人にはしない。
隣人愛には、目に見えることもあれば、目に見えないこともあるのだと私は思います。
しかし、私があれこれ言うまでもなく、カラカラさんは私が中学生だったときには考えもしなかった隣人愛の精神を、もうしっかりと芽生えさせていらっしゃるようですね。