心のとびら

先生から伝えたい言葉

生徒の皆さんの心に留めておいて欲しいことを先生が交代で話をします。

おはようございます。

今朝は、4月末に行われたAPU研修についてみなさんに報告したいと思います。

今回のAPU研修は、佐賀の北山少年自然の家で行われました。46名の生徒さんの参加で、

引率は、S先生、T先生そして私の3人でした。APUの国際学生は10カ国から10名の参加で、出身国はアメリカ、韓国、ミャンマー、ウズベキスタン、ベトナム、ガーナ、コロンビア、インド、パプア・ニューギニア、タイの10か国でした。現地に着くと、国際学生のみなさんが、歓迎のダンスで迎えてくれました。すぐに1グループ5,6人の8グループに分かれ、それぞれのグループには国際学生が1名お世話係として担当してくれました。もちろん、彼らとコミュニケーションをとるのは英語です。

一日目、「不思議の国 日本」というテーマでグループ毎に国際学生が感じた自国と日本の違い「トップ5」を紹介してくれました。その中で、「日本では、お店に入ると何も買わなくてもありがとうございますということ」とか「信号は、日本では青にならないと渡らない」とか「日本人は温泉では、何も着ないではいること」など私たちが当たり前だと思っていることが、彼らにとっては驚きだったようです。やはり、日本人は礼儀正しく、マナーがよくて、優しく親切な国民だと外国人には思われているようです。また、世界発見と題して、国際学生が、自国の文化や習慣を紹介するブースを時間ごとにローテーションしながら見学したり、生徒さん一人ひとりが将来の夢を一人ずつ英語で発表する場面もありました。

二日目は、国際学生の「出身国の高校生活」ということで発表があったり、彼らと映画やスポーツ、音楽などについてディスカッションを行ったり、「今、私ができることー家族、社会、日本や世界に対して」についてグループ毎にそれぞれ自分たちの考えをまとめ、最終日のプレゼンテーションに備えて準備を進めたりしました。また、世界の文化祭では、国際学生が自慢できることを披露してくれたり、生徒さんも日本文化について発表しました。S先生もサプライズで、マジックを披露してくれるという名演技の場面もありました。

三日目は、最終日ということで、二日目から準備を進めていた「今私ができること」と題してグループごとにまとめた考えをもとにプレゼンテーションをしました。各グループ国際学生のお手伝いもあり、素晴らしい発表でした。最後は、記念撮影をして、涙・涙のお別れとなりました。そして最後の最後に、驚いたことが一つありました。国際学生の一人が、「実は、私は英語より日本語の方が上手に話せます。だから、みなさんが日本語で話していたこと全部理解できていました。」と流ちょうな日本語で話してくれたのです。私たち引率側もですが、生徒さんの驚きようといったら、言うまでもありませんよね。

三日間という短い期間でしたが、世界各国から様々な文化的背景を持つ国際学生との出会い、また彼らとの英語による活動・交流を通して、多様な文化に対する理解を深めることができたこと、英語を使ったコミュニケーション力を身につけることができたことは、今回の大きな成果だったと思います。何よりも生徒さんの帰るときの表情が、研修を終えることができた充実感と自信にあふれていました。そんな生徒さんの表情を見ると、私も生徒さんが誇らしく、よく頑張ったねと褒めてあげたくなるほどでした。今回引率させていただき、私自身もいろいろな出会いがあり、みなさんの日頃学校では見られない意外な一面を発見できたり、有意義な三日間となりました。

みなさんも、機会があれば来年度是非参加して、国際人としての第一歩を踏み出してみませんか。

さて、高校生は明日から、中学生は明後日から第一学期の中間考査が始まります。

一年の中で5回ある定期考査の中で一番範囲が狭く、点数が取りやすいと思いますので、

最後まであきらめず、しっかり取り組んでいただきたいと思います。頑張ってください。