心のとびら

先生から伝えたい言葉

生徒の皆さんの心に留めておいて欲しいことを先生が交代で話をします。

2012/06/26
M.S.

 おはようございます。
早いもので、あと数日で半年が過ぎようとしています。
みなさんはこの半年をどのように過ごしてきましたか?

 高校1年生は先週の金曜日22日午後から、学年黙想会のために俵町教会に行きました。「今すべきこと」のテーマのもと、これまでの日々を振り返る貴重な時間を過ごしてきました。
 1年生の中には、初めて教会に入るという生徒も多く、神聖な場所というイメージからか、席に着くまで、おしゃべりする人もなく、静かな中で黙想会が始まりました。
 今日はその時に朗読された聖書のことばを紹介したいと思います。


聖書マタイによる福音「十人の乙女のたとえ話」(25章1節~13節)

「その時の天の国は、あかりを手にして花婿を出迎えた十人の乙女のことにたとえられよう。そのうち、五人は愚かで、五人は賢かった。愚かな乙女たちは、あかりは手にしていたが油は用意していなかった。しかし賢い乙女たちは、あかりといっしょに、器に入れた油も持っていた。ところが、花婿の来るのが遅れたので、皆、眠くなり、そのまま寝込んでしまった。
 夜中に、「さあ、花婿だ。迎えに出なさい。」と叫ぶ声がした。乙女たちはみな起きて、それぞれあかりを用意した。その時、愚かな乙女たちは賢い乙女たちに、『油を分けてください。
あかりが消えますから』と言った。すると、賢い乙女たちは答えて、『油はあなた方に分けてあげるほどはありません。それよりも、油屋に行って、自分の分を買っておいでなさい』と言った。
彼女らが買いに行っている間に、花婿が着いた。用意のできていた乙女たちは、花婿と

一緒に婚礼の祝宴場に入り、戸は閉められた。その後で、あのほかの乙女たちが来て、
『主よ、主よ、どうぞ開けてください』と言った。
すると、主人は、『あなた方によく言っておく。わたしはあなた方を知らない』と答えた。だから、目を覚ましていなさい。あなたたちはその日、その時を知らないからである。」


私たちはひとりひとり、体力、気力、知力も異なり、その上、異なった家庭環境の中に身を
置いて日々を過ごしています。そして、その中から生まれる「自分」の願いを叶えるべく生きています。
既に「賢い乙女」である生徒のみなさんは、「花婿」や「あかり」「油」が何の譬え
であるか、おわかりかと思います。目の前にあるテスト勉強だけではなく、将来の、他の誰でもない「自分」の人生のために「今何をなすべきか」しっかりと考えたいものですね。
今朝はこれで終わります。