心のとびら

先生から伝えたい言葉

生徒の皆さんの心に留めておいて欲しいことを先生が交代で話をします。

10月10日は記念日の数が一番多い日。
公式に定められた記念日の数は49個あるそうです。
この日が、1999年 平成11年までは「体育の日」で祝日であったことは皆さん知らないでしょう。
現在の体育の日は3連休をとりやすくする制度:ハッピーマンデー制度 によって  2000年(皆さんが生まれた年あたり)から 10月第二月曜に変更されました。
1964年の10月10日はアジアでは初のオリンピック。東京オリンピック開会式の日でした。これを記念として「国民がスポーツに親しみ、健康な心身を培う日」として、体や健康のことについて考えたり人と関わることの大切さを伝える日としました。 体のことだけでなく、人と関わることにより心を成長させることに意味がある。 そう伝えられてきました。
2020年、2回目の東京オリンピック開会式は7月24日。政府はこの日を「スポーツの日」とする案を国会で可決・成立させています。そして、それ以降は、これまでの体育の日を「スポーツの日」と改名して、時代に合わせて新たな意義を国民に伝えていくようです。
さて、今年、9月28日 政府が「地域未来投資促進法」を閣議で決定したことがマスコミで取り上げられていました。これにより、AI『人工知能』や・IOTと呼ばれる『あらゆるものがネットにつながる技術』を開発する企業への投資が国の後押しにより始まります。国の補助金が出ることで、企業が進める開発は一気に進み、職場だけではなく家庭でも人工知能やあらゆる家電がネットにつながり、便利な生活が急速に身近なものになるでしょう。ここ数年で、更に私たちの生活の中が変わっていくようです。
生活することが「生きること」であった終戦後からおよそ、10月10日の体育の日まで。 それから、体育の日が第二月曜となり、2020の東京オリンピック以降は「体育の日」が「スポーツの日」と改名されます。これからの私たちの日常生活は、「生きること」ではなく、 AIとITOにより、便利で簡単な生活環境となります。心や体は重要視されなくても生活ができる。「生きること」ができる。そうなれば、私たちが自分の心と体を意識して、「生きること」はとても難しくなるのではないでしょうか。
これからの時代を「生きる人間」として、あなたは何を大切にしますか。
考えてみてください。