心のとびら
先生から伝えたい言葉
生徒の皆さんの心に留めておいて欲しいことを先生が交代で話をします。
おはようございます。
今日はお祈りについてお話しようと思います。
皆さんはお祈りのとき、どのように手を合わせていますか?
では、ちょっといつもお祈りするときのように、手を合わせてみてください。
手のひら全体をぴったりくっつけたり
手を組むようにしたり
さまざまな手の合わせ方があると思います。
私が子供のころ、お祈りのとき、まるで蚊をたたくようにちからいっぱい手を合わせたことがあります。
それをご覧になったシスターが、こう話してくださいました。
「手を合わせるとき、そのなかには、私たちのために祈ってくださる神様がいらっしゃいます。そんな神様をやさしく包み込むように、そっと手を合わせましょう。」
それを聞いて、私は神様をつぶしてしまったのかと焦ったのを覚えています。
しかしいま考えると、シスターは、誰かを思いやるやさしい心でお祈りに臨んでほしいと考え、そのようにおっしゃったのだと思います。
なぜ人は、祈るとき手を合わせるのでしょうか。
手を合わせて祈る姿は、世界中いたるところで見られます。
その理由については、国や宗教、人によって様々な説明がなされていて、どれも興味深いのですが、
大切なことは、祈るときの心のあり方ではないかと思います。
皆さんは何のために祈るでしょうか。
何を思い手を合わせるでしょうか。
これからお祈りのときには、ぜひ自分の心に意識を向けてみてほしいと思います。
さきほどのシスターがおっしゃるには、皆さんのように若い人の祈りはとても効き目が強いのだそうです。
その祈りが、自分のためだけでなく、ほかの誰かのために向けられたなら、
さらに価値ある祈りとなるのではないでしょうか。
それでは、今日も皆さんにとって、良い1日となりますように。
今朝はこれで終わります。