心のとびら

先生から伝えたい言葉

生徒の皆さんの心に留めておいて欲しいことを先生が交代で話をします。

結果とプロセス、どちらが大事か。
学生であれば試験や部活動での試合、社会人となれば仕事と
この2つが問われることは少なくない。
どちらも欠くことができない大事なものであるが、
人として成長させるものはプロセスではないだろうか。
結果は人に自信をつけ喜びをもたらす一方で、人を惑わしたり陥れたりする。
結果はウソを言うときがあるが、プロセスはウソを言わないのである。

プロ野球選手のイチローは次のように言う。
 結果とプロセスは優劣をつけられるものではない。
 結果が大事というのは、この世界でこれなくしてはいけない、
 野球を続けるのに必要だから。
 プロセスが必要なのは野球選手としてではなく、人間を作る上で必要と思う。
また、こうも言う。
 負けには理由がありますからね。たまたま勝つことはあっても、たまたま負けることはない。
 本当の力が備わっていないと思われる状況で何かを成し遂げたときの気持ちと、
 しっかりと力を蓄えて結果を出したときの気持ちは違う。

人はそれぞれの立場で目標があり、目標を達成することで人として成長する。
プロセスが準備不足であったり、多少甘かったりしたときでも、
何かしら結果が出てしまうことが時にある。
そうしたときの結果には注意が必要で、そこで天狗になってしまうと、
次に思わぬ落とし穴にはまってしまうことが往々にして起こるものである。
これは結果を出すことを否定しているのではない。
結果を求めないプロセスは惰性や無責任を生むからだ。
また、結果が出ることによって、それまでのプロセスが報われることになる。
結果におごることなく、足らなかったプロセス、甘かったプロセスを見直し、
次に向け気を引き締めてスタートすることで、更に成長できるのである。

(参考 MSNトピックス)