心のとびら

先生から伝えたい言葉

生徒の皆さんの心に留めておいて欲しいことを先生が交代で話をします。

 おはようございます。みなさんは今日の聖歌をどのような気持ちで歌ったのでしょうか?
 私にとって聖歌とは、キリスト教への扉を開くきっかけになったものです。大学生の私は、宗教の先生になりたいという気持ちはありましたが、キリスト教の魅力にひかれつつも信仰していこうとは考えていませんでした。ですが、週に一度通っていた勉強会で、ある聖書の一節に出会いました。

『見よ。わたしは戸口に立って、たたいている。だれかわたしの声を聞いて戸を開ける者があれば、わたしはその者と共に食事をし、彼もまた、わたしと共に食事をするであろう。』

これは、ヨハネの黙示録3章20節の一節です。気づいている人もいるかもしれませんし、まだ知らない歌の人もいるかもしれませんが、これは聖歌集にのっている『わたしは門の外に立ち』という聖歌です。そして、この一節はたくさんの人によってさまざまな絵で描かれています。その絵には、門の外に立ち扉をたたくイエス様が描かれていますが、その扉には取っ手がありません。だから、イエス様はむやみに扉を開けることはできず、ずっと中にいる私たちが扉を開くのを待っているのです。そう考えた時、私は今まで何度も聖歌を歌ってきたのに、ずっと知らずにイエス様を待たせていたのだと気づきました。迷いが無かったわけではありませんが、この一節に出会ったことが私のキリスト教の扉を開いたことに違いはありませんでした。
私は今、嬉しい時も悲しい時も必ず聖歌を口ずさみます。そこには神様へ祈りを通して、自分自身を思い起こし、また新たに前に進む為の力があるように思います。
さて、みなさんは明日からの聖歌をどのような気持ちで歌うのでしょう?
最後に、みなさんの今日が充実した一日になりますように、祈りと共に終わります。
担当は3年Bクラス担任 でした。