心のとびら

先生から伝えたい言葉

生徒の皆さんの心に留めておいて欲しいことを先生が交代で話をします。

9月23日(日)にハンドボールのプロリーグの試合を見に行きました。佐世保市の体育文化館で行われ、大崎電機と琉球コラソンが対戦しました。大崎電機といえばハンドボール界で有名な宮崎大輔選手が所属しているチームです。その宮崎選手はテレビ等にもよく出演している方なのでやはり圧倒的な存在感がありました。かっこよかったです。宮崎選手がバスから降りるとその周りには熱狂的なファンの人だかりができ、宮崎選手がベンチから立ち上がるだけで会場がどよめき、宮崎選手がコートに入ると盛大な拍手が起こり、宮崎選手がシュートを決めるとそれは必然的に絶叫に変わっていました。さらにこの日は宮崎選手がプロリーグ通算700得点目という記念すべき得点をたたき出したので、会場は宮崎大輔一色で大いに盛り上がっていました。宮崎選手おめでとうございます。
そんな話はさておき、私はハンドボールの顧問ですので、そんなスーパースターよりも選手たちの試合前の練習に目が釘付けで、どんな練習をしているのかをチェックするのに夢中になっていました。そこで感じた正直な感想は、休日の公園で若者がボールを使って遊んでいるといった感じでした。のんびりキャッチボールをする人もいれば、試合用のボールではないけど、ハンドボールを蹴鞠のように蹴って遊んでいる人たちもいて、「こらっ、ボールを蹴っちゃいかん!」とつっこみたくなるシーンもあり、それは自由で楽しそうで大音量の音楽も鳴っていて、選手たちは随分リラックスした様子でした。
しかし、試合が近づいて両チームの選手たちが円陣を組んで猛々しい雄たけびを上げると、試合開始とともに選手たちの戦うスイッチが入り、今まで休日のオフを楽しんでいたような若者が急にコートという名の戦場で戦いをはじめました。プロの試合なのでそれはもうお互いが激しくぶつかり合い、流れるようなパスワークと複雑なポジションチェンジに加え、華麗なるシュートの連続でした。気がつけばあっという間に前後半合わせて1時間の試合が過ぎていました。
一流の選手のプレイに心が躍ったのですが、私が一番驚いたのはやはり選手たちのONとOFFの切り替えがしっかりできているということです。休日の束の間の余暇を楽しんでいた人たちが、試合が始まると一変し、一人一人が真剣に観客を魅了する仕事をしている。まさにプロフェッショナル!これは、学校生活のプロである皆さんにもぜひ実行してほしいことでもあります。気楽なオフの時間は思いっきり楽しんで、授業などの大切な時間ではスイッチをすぐ切り換えて気を引き締めて取り組んでほしいと思っています。ハンドの試合の1試合1試合が本気の真剣勝負であるように、授業も1時間1時間が真剣勝負だと思って取り組むことができたらいいですね。特に今は定期考査前ですから。