心のとびら

先生から伝えたい言葉

生徒の皆さんの心に留めておいて欲しいことを先生が交代で話をします。

先日、本校で作曲家松下耕先生の直接指導による合唱講習会が行われました。
係として私も参加できたのですが、その時のお話をします。
松下先生は、作曲家活動だけでなく、合唱の指導もしている先生で、各地の合唱コンクールの審査委員も務めまた世界各地で演奏活動されておられるそうです。
先生がおっしゃるには、このごろは、コンクールの曲で難しい曲に挑戦する所が日本では多い。そうゆう曲を演奏できたら本当にきれいに聞こえる。しかし、そうゆう難しい曲に挑戦することも大事だけれど、本当に美しい歌とはなんだろうか。
じぶんがいいなあと思ったのはあるヨーロッパの8人ぐらいの合唱団であった。宗教曲であったが本当にかんどうした。
指揮者もなく、目配せもしないで曲が始まったのだけれど、とてもすばらしく。
スーッと1つまとまって、とてもきれいでとても心にしみてまさに奇跡の合唱だと思ったとのことでした。
松下先生自身、カトリックの信者さんで、毎週奥様と二人で教会へごミサを預かりに行かれるそうです。
そこでもやはり、歌う曲と言うのは神様にささげるために歌うのであって、間違えてもいい、神様に心を伝えるために歌った曲は本当に感動でき、涙が出るほどのものになるとおっしゃっていました。

わたしたちも毎日聖歌を歌います。
8時35分から始まる毎日歌う聖歌に皆さんはどれだけの思いを込めているでしょうか?
8時30分の予鈴が鳴ったら心を落ち着け身だしなみを整え準備をして時が来るのを待ち聖歌の時間に備える。ただ歌うのではなく神様に心を込める。自分の気持ちをささげる
自分の気持ちをどこに向かわせるか、カトリックの学校ですから、漠然とした神様でなく、例えば教室の左側正面上の十字架に向いうたう。例えば右側の以前内藤先生が用意していただかれた教室に掲げてある、各クラスを守って頂いている聖人の肖像に向かって歌う。
皆さんは心をこめて歌っているでしょうか?
私も、毎日の聖歌の時間を本当に大事にしたいなあと、松下先生の話をうかがって、改めて振り返る事が出来た一時でありました。
今朝はこれで終わります。