心のとびら
先生から伝えたい言葉
生徒の皆さんの心に留めておいて欲しいことを先生が交代で話をします。
2月4日立春を過ぎ、運気が変わる月になりました。
今年1月5日付「西日本新聞」にとっても懐かしい言葉を見つけました。
それは、今は亡き母が、中学生だった私に教えてくれた漢字の覚え方でした。
今年は「巳」年、この漢字は「み」、「し」とも読みます。
陰暦三月の最初の巳の日を「上巳」(じょうし)と言って、
三月三日のひな祭りのことです。
この「巳」と似た漢字を2つ思い浮かべてみましょう。実際に黒板に
書いてみるとわかりやすいですね。三文字とも画数は三画です。
1つは「己」(「おのれ」)、「こ」、「き」、「つちのと」とも読みます。
2つめは古典文法でおなじみの「已然形」の「已」「い」、
「すで(に)」、「や(む)」「のみ」とも読みます。
この3つの漢字の覚え方です。三画目の位置をよく見てくださいね。
「『み』は上に、『おのれ』『つちのと』下につき、『すでに』『やむ』『のみ』は半ばまで」
母が教えてくれたあの時の様子がありありと浮かんできました。
記事の結びには、これらの漢字の読みから、「己巳己已巳」(きみこいし)と覚えては?
とあって、往年の名歌手フランク永井が歌った同じ曲名(「君恋し」)を知っていた私は
思わず笑ってしまいました。
日本には、古くから知的遊戯とも言うべき、「言葉遊び」が広く貴族の間で行われていました。枕詞、掛詞、縁語などを駆使した大和歌、和歌が親しまれ、深く浸透した理由のひとつかと思います。
さて、最後に生徒のみなさんに問題です。
「子ども」の「子」、この漢字を12つなげて、何と読むでしょうか?
「子子子子子子子子子子子子」
漢字以外に、同じひらがなが2文字入ります。これがヒントです。
答えがわかった生徒さんは、メモ用紙で結構です。
学年、クラス、答えを明記の上、私までどうぞ。本日(2/12)の午後1時締切です。
ささやかですが、ご名答賞をプレゼントいたします。お待ちしています!
〔解答〕
(ねこのここねこ ししのここじし) でした。