心のとびら

先生から伝えたい言葉

生徒の皆さんの心に留めておいて欲しいことを先生が交代で話をします。

今年は聖和創立60周年という節目の年であることはみなさん御存じですね。

はやいもので、私がこの聖和女子学院に教員として就職して、いや聖和女子学院にみちびかれて33年目になりました。(年がばれましたか?)

大学を卒業し、福岡で産休代理の教員をしていたけれど、佐世保に戻り、教員の仕事を探していました。すると、今の夫の親戚の方に教育委員会の方がおられ、夫の父が私のことを頼んで下さったところ、ちょうど聖和で家庭科の教員を探しているからと紹介していただきました。

採用試験は校長面接でした。当時は第2代校長シスターメリークレメント。オーストラリア人の校長先生ということでとても緊張しました。とにかく怖かったことを覚えています。もちろん校舎はこの校舎ではなく、木造2階建ての旧校舎です。勤務当初は中学テニス部顧問でした。次の年は校舎建て替えのために今の中央高校の場所にあった旧商業高校に1年間仮住まいをしました。そして現在の校舎が建ったのです。新校舎に移転する前の春に結婚しました。そして30年!

さて、私が今の夫に出会ってなければ、聖和に勤めることはなかったでしょう。そして夫との出会いがあった福岡の大学に行ってなかったら結婚もしていない。その大学に合格していなかったら他の大学に行っていたことでしょう。そしてちがう高校に行っていたら、たぶん大学には行かずに就職していたと思う。

そう思うとさまざまな不思議な出会いに感謝せずにはいられませんし、聖和にみちびかれたとしか思えません。

人生の分かれ道での出会いがとても大きな影響を与えます。高校を選ぶときの親の一言、先生の一言、高校生活での友達や先生など、人との出会いや様々な体験が進路を考える上で大きく影響します。ひとつひとつの出会いを大切にしましょう。そしてその出会いを、すばらしい人生へとつなげていって下さい。
出会いに感謝!!