心のとびら

先生から伝えたい言葉

生徒の皆さんの心に留めておいて欲しいことを先生が交代で話をします。

2013/07/16
M.S.

今朝は先ずはじめに、みなさんにお礼を申し上げたいと思います。

4月に思いがけず、左足小指を骨折した私に、授業をしている高校生はもちろんのこと、授業で教えていない高校生や中学生までもが、たくさんの気遣いの言葉をかけてくれました。その言葉を聞きながら、本当に有難い気持ちでっぱいになりました。ですから、5月21日(火曜日)、朝の話で、今は産休中のS先生が「多くの生徒さんが気遣ってくださることへの感謝と、多くの方々からの支えの有難さ」に対して、お礼をおっしゃった時、私もS先生と全く同じ気持ちでうなづいていました。生まれて初めての骨折で、ギプスをはめられ、大袈裟と思うほどに包帯でぐるぐる巻きにされたその時から、今までのように歩くことが出来なくなりました。ギプスをしている時は勿論、外した後も腫れがひかず、左足をかばった歩き方で、すっかり「歩く」という動作を忘れてしまったようでした。小指ですら、この有様ですから、大きな骨折はどんなにか大変だろうと思いました。

さて、日本語には、「骨を折る」という慣用句があります。「苦労をいとわず、働く。」「尽力する。」という意味です。まさに、この「骨を折る」とは、先人たちが、実体験で「骨折」をして、「骨を折るほど大変なこと、力が要ること」となって生まれた言葉ではないかと思います。

今日は、行事の変更が無ければ、校内国語弁論大会でしたが、18日のクラスマッチと入れ替わりました。いろんな行事を無事に迎えることができるのは、先生方は勿論のこと、生徒会はじめ、多くの生徒が、気持ちよく笑顔で仕事を引き受けてくれるからです。「学校」は先生方だけでも、生徒だけでも成り立ちません。お互いが一つになって動き出すのです。行事の結実は、まさに、生徒、先生方の「骨折り」のおかげです。「骨折り損のくたびれもうけ」にならないように、思い出深いクラスマッチ、有意義な英語、国語弁論大会となるように、協力して、無事に、終了できるようにしましょう。