心のとびら

先生から伝えたい言葉

生徒の皆さんの心に留めておいて欲しいことを先生が交代で話をします。

今から話すキツネとタヌキの言動について、皆さんはどのような考えを持つでしょうか。

(キツネの言動について)
キツネは長い一本道を歩いてきました。その一本道が二本に分かれている所で、リスに会いました。
リスはキツネに「どこへ行くの?」と尋ねました。
キツネは答えました。「お后(きさき)様に命令されたから、龍の滝に薬草を取りに行かなければならないんだ。王子様が病気になったもんだからさ」
リスが言いました。「どっちの道からも、龍の滝に行けるよ」
キツネは考えました。「どっちへ行くべきか・・・」正解を頭の中で考えています。
正解が見つからず、キツネはリスに尋ねました。「私はどっちに行くべきだと思う?」
リスはいいました。「左の道の先には、きのう恐ろしいオオカミが現われたよ」
キツネは「これは右に行くしかない」と、右に行くことを決断しました。

(タヌキの言動について)
タヌキは長い一本道を歩いてきました。その一本道が二本に分かれている所で、リスに会いました。
リスはタヌキに「どこへ行くの?」と尋ねました。
タヌキは答えました。「お后(きさき)様に命令を受けて、病気の王子様を救うために、龍の滝に薬草を取りに行くんだ。」
リスが言いました。「どっちの道からも、龍の滝に行けるよ」
タヌキは考えました。「どっちの道を行きたいか・・・」自分自身に尋ねています。
タヌキは「右に行きたい」そう言っている自分の心の声を聞き、右に行くことを選択しまた。

キツネとタヌキのそれぞれの言動について皆さんはどのように考えましたか?
キツネに対して「理由や言い訳をしている」「受動的(受け身の姿勢)」「誰かのせいにいている」そのような考えが浮かんだと思います。
タヌキに対しては「自分で目的を持っている」「主体的」「自分自身でやることを決めている」というような考えが浮かんだと思います。

さて皆さん、自分自身を考えたとき、あなたはキツネとタヌキのどちらでしょう。
また、「自分はどちらでありたい」と考えますか?
私は、多くの生徒がタヌキの考えであってほしいと思います。
自分自身で考え、また、見詰めることで
自分の意志で選択し、自分の創り出した結果をそのまま認め、責任を取り、次にどうするかを考える
そのような人であってほしいと思います。

みなさん、タヌキになってみませんか??
今朝は、これで終わります。