心のとびら

先生から伝えたい言葉

生徒の皆さんの心に留めておいて欲しいことを先生が交代で話をします。

みなさんは自信を持っていますか。
自信をもって堂々と行動できる人は見ていて清清しく気持ちがよく、
総じて失敗をする印象は少ないものです。

少し昔話をします。
私は大学生のとき吹奏楽部に所属していました。
そこで気の合う8人でアンサンブルを結成し、運よく全国大会に出場することになりました。
どソロがある曲でしたが、半年という練習時間、それに練習は疎か2回の予選では音を
外すことがなかったという自負。自信をもって前日の練習を終えました。
そして本番当日。目覚めは早く、いつもと違うということを感じました。
また、全国大会という大舞台、3000人の観客、会場と雰囲気に圧倒され、緊張し、
喉は渇き、手足は震え、心も体も完全に呑まれていました。演奏は言うまでもなく、
どソロの一発目から終始ボロボロ。。。
その時のノミの心臓が悔やまれますが、今となっては良い笑い話となりました。

さて当日の私ですが、感情、気持ちのコントロールが下手だったと言わざるを得ません。
目覚めが良くなかったという思い込み。それから、自分に襲いかかったネガティブでマイナスな思考。
どう考えても良いパフォーマンスなどできるはずがなかったのである。
思い込みの力の影響は時に大きく、更にネガティブ思考は連鎖し膨張していくものである。
あの演奏が、精神状態とは関係なしに実力だったと言われればそれまでですが、もし
「半年も練習したから大丈夫」とか「自分が失敗するはずがない」など、
余裕や自信があれば結果は違っていたのかもしれません。
思い込みというのはポジティブにもネガティブにも作用することは、既にテレビ等でも取り上げられ、
みなさんは知っていることでしょう。

何かを行うとき、自信を持つこと。
根拠がなくても、とにかく自分にとって都合のいい思い込みを持つことで、
それが原動力となり、より良い結果を呼び込んでいくのである。