心のとびら

先生から伝えたい言葉

生徒の皆さんの心に留めておいて欲しいことを先生が交代で話をします。

おはようございます。
みなさんは、東京ディズニーランドに行ったことがありますか?
お客さんのリピーター率は97.5%だそうです。
これには、ディズニーランドで働く人たちに大きな秘密があるのです。
今日はピーターパンからの手紙というエピソードを話したいと思います。
ある日、ディズニーランドにお父さんと女の子が来ました。
女の子の名前はナンシーちゃんと言います。
お父さんは、忙しい仕事の合間を縫って、やっとお休みが取れました。

ナンシーちゃんは、フック船長が大好きで、一緒に写真を撮りたくて撮りたくて、
それが楽しみでディズニーランドに来ました。フック船長と写真が撮れるコーナーには、
長い行列ができていました。ナンシーちゃんとお父さんも並びました。

ナンシーちゃんは、フック船長に渡すプレゼントまで用意していました。
ついに、ナンシーちゃんの番が回ってきました。
ところがその瞬間、フック船長がいなくなってしまったんです。

それをみたナンシーちゃんは、大泣きです。でも、ディズニーランドはさすがです。
そんな姿を見て、スタッフがすぐに、「いかがいたしましたか?」と聞きに来ました。
お父さんは怒りました。

「コラー! どういうことだ!散々待たせておいて、
フック船長がいなくなるなんてこれはどういうことだ!」と。
スタッフは、「それは大変申し訳ございませんでした。後ほどお詫びとご説明に伺いますので、ホテルと部屋の番号を教えて下さい。今は時間がもったいないので、こちらのファストパスを使ってお楽しみ下さい。」と言いました。

そう言われたので、お父さんも部屋番号を教えて、ファストパスをもらって、乗り物を楽しみました。
そしてしばらく遊んだ後、ナンシーちゃんはお昼寝のためにホテルに帰りました。
ホテルに戻って、部屋に入るとなんと、部屋の窓が開いていました。

「あれっ? 確か、閉めていったはずだけどなぁ」
と思いながら、ふとベッドの枕元を見ると、こんな手紙が置いてありました。

「 ナンシーへ  フック船長が、今日したこと、ホントにごめん。
あいつね、僕にもあんな意地悪したことあるんだ。気にしないで、また遊びに来てね。
ナンシーの友達 ピーターパンより 」
そして、その手紙の横には、ピーターパンの人形が置いてありました。
これを見たナンシーちゃんは、
「窓からピーターパンが入ってきて手紙を置いていってくれたんだ!!」
と思いました。さっきまで泣いていたナンシーちゃんはもちろん大喜びです。

みなさん、このスタッフのいきなはからいはどうでしたか?
この手紙は、娘さんの夢を膨らませ一生の宝物になるでしょう。
今朝はこれで終わります。