心のとびら

先生から伝えたい言葉

生徒の皆さんの心に留めておいて欲しいことを先生が交代で話をします。

おはようございます。保健体育科、入試広報部のK.Hです。
昨日は学校紹介DVDの撮影に協力していただきありがとうございました。スタッフのかたもみなさんの事をほめていらっしゃいましたし、私もあらためて聖和の生徒達と先生方の素晴らしさを感じました。今後もミサと卒業式とあと2回撮影がありますので、ご協力をよろしくお願いします。

さて、久しぶりの朝の話でかなりプレッシャーを感じていますが、今日は私が現在の仕事をしている中で最近思うこと感じていることを話してみたいと思います。

聖和は今年60周年を迎え、私自身も30年目を迎えました。周りからみたらベテランの先生だと思われるかもしれませんが、最近の自分を振り返り、教員としても社会人としてもまだまだ修行が足りないと思うことがよくあります。例えば教員としては、生徒や保護者に対してもう少し心配りができてたらなーとか、授業の指導内容をもっと工夫できたらシュートがうまくなってたかなーとか、毎日が反省の連続です。
また、現在、聖和の入試広報担当として外を回る仕事が多いのですが、自分が決めていることを全て実行できているとは限りません。お辞儀は相手より深く頭を下げること、柔らかく丁寧な言葉遣い、どういう状況であっても常に笑顔を作ること、その場の空気を読み、話し上手になるか、聞き上手になるかを瞬時に判断をすることなど。特に最近よく思うのは年々標準語がうまく話せなくなっていることです。久しぶりに会った先生に「元気しとらしたですか?」などと佐世保弁丸出しの自分が営業マンとして恥ずかしくなる時もたまにあります。次に服装に関して。私の父は保険の外交をしていたこともあって、たまに私にイエローカードを出します。足下は常にきれいに、靴はいつもピカピカにしておくこと、カッターシャツの襟元はピシッとズボンも折り目がきちんとしてること。車も汚れた車では絶対に回らないことなど結構うるさいです。50代半ばの人間が何でここまで気を使わなくちゃいけないかと思う時もありますが、これも仕事のうちだと思って努力しています。

話は変わりますが、仕事上、上の立場のかたと話をする機会が多く、また、同年代の方がほとんどなので、話の中でつい昔と今を比べることがよくあります。そういう話をする事自体が年を取った証拠だと思うのですが、昔に比べて社会に出てからの縦社会の関係が少し変わってきたような感じがします。聞くところによれば、最近は次のような新入社員が増えているようです。上司や先輩にあまり質問や相談をしない、学歴は一流で仕事もできるが謙虚な姿勢に欠ける、飲みに誘われても都合が悪いと断る、仕事とプライベートをはっきりと区別し過ぎているなど。確かに今の時代それが普通なのかもしれませんが、私は少し疑問符が残ります。
ちなみに2012年の就職してから3年後の離職率(仕事を辞める割合)ですが、高卒で約40%、大卒でも30%を超えるそうです。そして、その理由の多くがコミュニケーション能力不足による人間関係が原因だそうです。携帯電話やパソコンの普及でメールやライン等かなり便利な世の中になりましたが、文字伝達だけではコミュニケーション能力は高まりません。人と会話をしてこそその能力は高まると思いますし、会話をする時の表情も大事な要素のひとつです。私はコミュニケーション能力を高めて得することはあっても、将来損をすることは絶対にないと思います。みなさんは聖和女子学院で勉強以外にもいろいろな事を学んでいます。コミュニケーション能力を高める機会もたくさんあります。今以上に人間性を高めることができるようお互いに努力していきましょう。いよいよ今週は期末考査が始まります。みなさんいつ勉強するんですか?
今、皆さんは将来の選択肢を拡げるために色々な教科を勉強しています。先ほど述べた30パーセントにやむを得ない事情で入ることもあるかもしれません。自分の将来の選択肢が拡がるよう一歩一歩努力して下さい。今日話をした内容が皆さんの将来に少しでも参考になれば幸いです。
今朝はこれで終わります。