心のとびら

先生から伝えたい言葉

生徒の皆さんの心に留めておいて欲しいことを先生が交代で話をします。

 おはようございます。3年Aクラスの担任です。
今朝は大変遅くなりましたが、報告のチャンスがなかったので、3年Aクラスの学院祭の報告をします。
 3年Aクラスは、戦闘中とフェアトレードの商品の販売をしました。フェアトレードって皆さんは知っていますか?聞いたことはありますか?
 フェアトレードとは、そのまま訳せば「公正な貿易」ですが、商品を買うことでできる身近な海外協力です。低開発国の生産者と、公正に継続的に取引を行い、生産者の思いを多くの人に伝える。そのことによって彼らの生活の安定や自立、ものづくりの伝統芸術の継承につなげていくことができるのです。商品は自然素材のぬくもりある雑貨やオーガニックのコーヒー、紅茶、スパイスなどで、「もの」を通じて人と人がつながることが「フェアトレードです。
 私の知り合いで西海町でフェアトレードのお店をされている森田さんから商品を仕入れ、(夏休みに生徒代表者3名とお店に下見に行き、お話も聞きに行きました)学院祭では、コーヒー、紅茶、カレールー、砂糖、塩、石鹸、スリッパ、小銭入れ、シュシュなどを販売しました。皆さんの協力で2日間で28,400円売り上げました。
 売り上げの15%の4,260円が利益になりました。そこで私たちはその売り上げ利益を「福島の子どもたちの支援」に送ることにしました。

 実は森田さんは、東北の震災への支援活動をいろいろ取り組まれておられ、昨年秋は「福島の子育て支援プロジェクト」に参加されていました。これは原発事故以降、福島県内の子どもを持つ親は放射能への不安と向き合いながら生活。放射能の影響を心配し、子どもを気軽に外で遊ばせられなくなり、子どもが外出しても、落ち葉や土、石などに触れさせられない状況が続いているということで、自然豊かな佐世保市近郊で集めた落ち葉やドングリなどを送り、福島の子どもたちに思いっきり自然とふれあってもらおうという支援活動です。その協賛金として使っていただきました。そして実際11月24日に福島県白河市の体育館で、イベントが行われ、佐世保から段ボール箱38箱分の落ち葉や木の実で遊ぶことができたそうです。

 東北の震災直後は、一生懸命募金活動もしましたが、日にちがたつとつい忘れてしまいがちですが、まだまだいろいろな支援が必要とされています。募金は実際何に使われるのかはっきりしないけれども、このように相手がはっきりしており、協賛金の使い道がわかる支援もいいなと思いました。
 実はフェアトレードも支援の相手がはっきりしています。
 さて、皆さんには、世界へも目を向け、「フェアトレード」を知って欲しかったことと、日本や世界で困っている方々への支援はいろんなものがあります。自分のできることを見つけて何らかの行動をおこして欲しいと思います。
 今朝はこれで終わります。