心のとびら

先生から伝えたい言葉

生徒の皆さんの心に留めておいて欲しいことを先生が交代で話をします。

おはようございます
昨年8月、初めての教え子に偶然再会しました。
教え子は、もう40歳。年月の過ぎる早さに驚きましたが、もっと驚いたのは卒業して20年以上も経つのに、顔も名前も分かったということ。当時の話で盛り上がりました。
その教え子は、当時担任をしていらっしゃった先生のこともよく覚えていて、あの時はこんな言葉をかけてくれた、こんな時はこう助けてくれた……と語り、自分たちは好きなようにしていたから先生はたいへんだっただろうと話しました。
その時は、指導される先生に反抗したり、感謝の気持ちを伝えたりしていなくても、実は分かっていたのかということを知って、この時の再会で当時の思い出がさらに大事なものとなりました。
ところで、皆さんが学校で様々な教科を学び、集団生活を送るのは何のためでしょうか。 例えば国語で、辞書を引き、漢字を覚え、古典を学習するのは何のためでしょうか。
学校の規則に従って生活するのは何のためでしょうか。
今は難しいと感じたり、面倒だと思うことも、全て自分たちが豊かに正しく生きるために必要なことなのです。
今は、どうしてそう言われるのか、なぜそのように動かなければならないのか分からず、先生に反発したり、疑問が不満に変わったりすることはあるでしょう。
でも、私たちは、皆さんの将来に役に立つように、皆さんを守るために、という思いで話しているのです。だから、皆さんが、たとえその時すぐに分からなくても、素直に受け入れることができなくても、私たちは繰り返し皆さんにお話しします。
どうか、何年経っても、あの時は……と思い出して、まっすぐに正しいと信じた道をしっかりと歩んでいってほしいと思います。