心のとびら

先生から伝えたい言葉

生徒の皆さんの心に留めておいて欲しいことを先生が交代で話をします。

10年前の今日、あなたはどこにいましたか?
そのとき何歳で、何を考えて生きていましたか?

私自身の10年前の今日は、18歳。聖和女子学院の3C教室で、卒業式を1週間前に控え、これからの大学生活に希望を膨らませたり、あと1週間で離ればなれになってしまう友達との別れを悲しんだりしていました。
中学1年生にとっての10年前は、まだ3歳で、やっとおむつが取れて、自分で着替えができるようになった頃でしょうか。
今年度、聖和は60周年を迎えましたが、50周年の時には私は聖和女子学院高校の3年生でした。毎日バレーボールの練習に明け暮れ、だけど夢である体育教師になるために、一生懸命 勉強にも励んでいました。
私の高校生活を一言で表すならば「夢を追ってとにかくがむしゃら」
大好きなバレーボールにどっぷりつかり、希望する大学への入学を目前にした10年前の私はとても幸せでした。

それから10年たった今日、私は中学3年生の担任として、1週間後には24人の卒業生を送り出します。体育教師という夢をつかみ、かわいいかわいい生徒たちに囲まれて生活している私は今もやっぱり幸せ者です。

中高3年生は来週いよいよ卒業式を迎えますね。特に高校3年生にとってはもう2ヶ月後にはそれぞれの新しい環境での生活が始まっています。
もしかしたら10年後、海外で働いている人がいるかもしれません。
教師として聖和に帰ってくる人がいるかもしれません。
今は全く予想もできない人生を歩み、考えてもいなかった幸せをつかむ人がいるかもしれません。
私もこの10年間でいろいろなことがありました。楽しいことも辛いこともたくさん経験しました。

10年もあれば人はどれだけでも進化し、変化できます。
卒業を1週間後に控えた3年生、あなたたちの未来は、あなたが望み、努力した分だけ どこまでも可能性は広がっています。
楽しいことだけでなく、辛いことも全てが自分の力となる日が必ずきます。
しっかり前を向いて一歩一歩前進していってください。
この放送を聞いている全ての人の10年後が最高に輝いていることを祈って今日の朝の話を終わります。