心のとびら

先生から伝えたい言葉

生徒の皆さんの心に留めておいて欲しいことを先生が交代で話をします。

突然ですが、皆さんが小学生の時の夢は何ですか?そのときの夢と、今の夢は同じですか?

私は、小学校の卒業文集に、「将来は美容師になりたい」と書きました。理由は、母親が美容師で、母親の店を継ぎたいと思ったからです。
中学校に上がった時、私はハリーポッターシリーズを読んでとても興奮しました。
外国の素敵な物語を、日本語に訳してくれた翻訳家はすごいと思いました。
その時から、私は翻訳家になりたい、と思うようになり、英語を一生懸命勉強しました。
その後私は聖和の英語科に進学し、2年生の時、マレーシアへ留学しました。そこで、現地で結婚し、現地の人に日本語を教えている1人の日本人女性にであいました。私はその時、これこそ私の生き方だ、とおもいました。
帰国後、私は日本語を教えるならば、英語日本語のみならず、世界について知らなければならないと考え、国語、英語、社会に力を入れて勉強しました。
高校三年生になって私を悩ませたのは、どのような大学に行くか、ということでした。日本語教師の資格がとりたいという私に、当時の担任の先生が、日本語教員養成コースと英語の教員免許取得課程の両方をとることができる大学を薦めてくださいました。
私は大学に進学し、一生懸命勉強しました。興味のある分野だけではなく、いろいろな科目を履修し、見識を深めようと努力しました。
大学4年生になって、私は教育実習生として、再び聖和にお世話になることになりました。懐かしい先生方に学ぶ日々は、大変なことも多くありましたが、とても充実していました。同時に、私の思春期を支えてくれた聖和という学校に恩を感じました。
それから、私は教員として、聖和に帰ることが夢になりました。

そうして、私は今ここにいます。
このように思い返してみれば、私の夢や目標はそれぞれの出会いから生まれたものであったと感じます。
そして、その出会いから夢を描き、その目標に向かって努力したその一瞬一瞬が、今の自分につながっているのだと強く思います。

「一期一会」という言葉があります。いま、みなさんの周りにあふれているたくさんの出会いに気付いてください。
そして、その出会いを大切にして、今、努力してください。今の努力は、必ずみなさんの未来に活かされるはずです。