心のとびら

先生から伝えたい言葉

生徒の皆さんの心に留めておいて欲しいことを先生が交代で話をします。

おはようございます。
いよいよ今年度の終わりが近づいて来ました。明日は校内合唱コンクール、明後日は修了式を迎え、25年度が完了します。

さて、今年度、本校での最大の行事は昨年11月9日に挙行された60周年記念式典でした。先生方も各係を分担し、私は記念誌作成の係となりました。その準備を進めていた最中に、今から20年前の学院報40周年記念号を見る機会がありました。そこに、とても懐かしい、嘗て本校の教頭先生をなさっていた池田栄治教頭先生の言葉を見つけました。私が教育実習をした折の教頭先生で、理科を専門とされ、厳格な先生でしたが、時折、見せられる笑顔はなんとも優しくて、台湾で教鞭を執っていたことなどを、よく話してくださいました。
全校集会が開かれたある日のこと、池田教頭先生が全校生徒を前に、こんな話をなさいました。
「今日は、みなさんに私から1本の「き」をさしあげます。さあ、どんな「き」でしょうか?」新任1年目の私は生徒同様、「何の木だろう」と思っていました。
池田教頭先生の答えは「やる気」でした。同じ「き」は「き」でも気持ちの「気」でした。その時、何事も自分の「気持ち」次第、私は「自分のやる気」を大事に育てようと思いました。今でも、その時の教頭先生の言葉を忘れることができません。
また、池田教頭先生は学院報の中に、こんな言葉も残してくださいました。その言葉を紹介して、朝の話を終わりたいと思います。

「 高校生とは、己が生活を自ら律し、自己を確立してゆける人
高校生とは、自己の限界に挑戦し、その可能性に挑戦する人
高校生とは、人間の誇りを自覚し、人生とは何かを学ぶ人
高校生とは、夢と希望と期待に生き、人生に大きな虹をかける人
高校生とは、若さとエネルギーを活用して勉学、部活動に命を燃やす人
高校生とは、外見、服装ではなく、心の中を磨く人
高校生とは、自分の中にいるもう一人の未発見の自己を見つける人
高校生とは、万物をわが師と仰ぎ、栄養を無限に吸収する人 」


今朝はこれで終わります。