心のとびら

先生から伝えたい言葉

生徒の皆さんの心に留めておいて欲しいことを先生が交代で話をします。

おはようございます。
先日、佐世保市の各中学の代表が集まって、青少年の主張大会が開かれました。
テーマは部活動、生徒会活動、家族、自分自身についてなど様々でした。
その中でも特に、自分の両親について述べている生徒の発表を聞いて、私も自分の
両親について改めて考えてみようと思いました。

みなさんは、お父さん、お母さんのこと好きですか?
私は、母は好きです。父はどうでしょうか…。
私は小さい頃から父と話した記憶が数えるほどしかありませんでした。
もちろん一緒に暮らしていました。別に仲が悪かったというわけではありません。
父は普段は無口で、仕事が生きがいのような人です。そして私達兄弟に全く興味の
ないような人です。だから、私達兄弟は父はいるけど、母と祖父母に育ててもらったようなものです。高校生になり、進路を決める時も、母にばかり相談をしていました。
母からすると、「大学の費用を出すのは父だから、直接父に話してほしい」という気持ち
だったそうです。ですが、小さい頃からそんな真剣な話をしたことがなかったので、
父に話しかける時は緊張していたのを覚えています。

大学生になり、初めて家を出たときのことです。実家では、父が「あいつは大丈夫とか。
連絡してみろ」と妹や母に何度も言っていたそうです。たまに私が実家に帰ると、
いつもなら話をしない父が、「大学はどうか。一人暮らしは大丈夫か。」と話しかけてきました。
その時わかったことですが、父は単純に恥ずかしがり屋だということです。
恥ずかしくて娘とうまくコミュニケーションが取れなかっただけで、実は私達兄弟の事を心配して
愛してくれていたことに気がつきました。
父のように言葉には表さないけれど、私を見守ってくれる人は、他にもいてくれると思います。
そんな人たちに感謝しながら毎日を過ごしたいと思います。