心のとびら

先生から伝えたい言葉

生徒の皆さんの心に留めておいて欲しいことを先生が交代で話をします。

おはようございます。入試広報部保健体育科のK.H.です。
今日は最近あった心が温かくなった話をさせていただきたいと思います。その時の状況を思い出しながら文章を考えていますので文の構成及び文法上間違いがあったらお許し下さい。先日中学校をまわる途中トイレ休憩をしていた時の事です。私が車を停めていた駐車場に老人介護施設のワゴン車が2台停まりました。ほとんどが車椅子のお年寄りで、お世話をされている介護士さんを見ながら、あらためて大変なお仕事だなと痛感しました。その中で一人のお年寄りが「トイレに行きたいのですが」と申し訳なさそうに言われました。なぜ申し訳なさそうにかというとそこのトイレは少し離れた小高い丘の上にあり、ましてや車椅子となれば舗装された道を遠回りしなくてはならないのでかなり重労働です。するとお年寄りの近くにいた介護士さんが「私がお連れしますよ」と笑顔で対応されていました。失礼ながらしばらく観ていると介護士さんのお年寄りに対する接し方、言葉遣い、ちょっとした心配り、とびっきりの笑顔等、ホントに心の優しい女性なんだと私の目に映りました。私がほのぼのとした気分になってるとなぜかその介護士さんが私の所にやってきました。「平原先生でらっしゃいますよね?」「え?おー、久しぶり、卒業以来だよね」「はい、大変ご無沙汰しています」「元気で頑張っているね」「はい、頑張っています」とまたまたとびっきりの素敵な笑顔。最近目の老化現象で私は全く気づいてなかったのですが、彼女は私に気づいたらすぐに挨拶に来てくれました。彼女は6~7年くらい前の卒業生で高校時代はとてもおとなしくどちらかと言えばあまり目立たない生徒でした。また、コミュニケーション能力も決して高い方ではありませんでした。仕事というものが彼女を成長させた部分も大きいとは思いますが、私が一番嬉しかったのは彼女のお年寄りに接する態度、行動を観て「聖和の心」を忘れていないということ。「聖和の心」つまり、今、みなさんが学んでいる「隣人愛の精神」「奉仕の心」ですね。 彼女のおかげでその日はなんか暖かな気持ちになって仕事をすることができました。来週は今学期最後の行事、クリスマス会、社会福祉活動です。ただ単に行事に参加するのではなくカトリック学校の生徒としてその意味をもう一度考えてみましょう。また、施設訪問に参加する生徒さんは心のこもった優しい気持ちでお年寄りに接して下さい。最後に今文章を考えながらふとある歌が頭に浮かんだのでご紹介します。ここで私が一曲歌ったら一日中吐き気をもよおして授業にならないと思いますので、冒頭の歌詞だけご紹介したいと思います。
松任谷由実さんの「やさしさに包まれたなら」

小さい頃は神さまがいて
不思議に夢をかなえてくれた
やさしい気持ちで目覚めた朝は
おとなになっても奇蹟はおこるよ
やさしい気持ちで目覚めた朝は
おとなになっても奇蹟はおこるよ

もし機会があったら聴いてみませんか。一人くらい心が温かくなれるかもしれませんよ。今朝はこれで終わります。