心のとびら

先生から伝えたい言葉

生徒の皆さんの心に留めておいて欲しいことを先生が交代で話をします。

おはようございます。高校2年副担任、保健体育科のK.H.です。
 長年聖和に勤めさせていただくと、当然朝の話も数多く、今日は何十回目の話になるでしょうか。年々ネタ切れ状態になり、自分の知識不足にただ反省するばかりです。今朝は私事で誠に申し訳ございませんがお許し下さい。

 12月10日の日曜日は娘の結婚式でした。
 私の娘は私と違っていいも悪いも何でもきちっとしすぎてるので結婚はどうかな~と一抹の不安がありました。娘に尋ねるといつも「30までにはするけん」という答え、娘は来年の4月で30才、まさに神に感謝という感じでした。息子の結婚式は経験してましたので今回ものんびりかまえてたら息子の時とは違った緊張感がありました。
 式が始まり、娘と初めて腕を組んで歩くなんか違和感のあるバージンロード、体育の教員でありながら娘と合っているようで合っていない全くリズム感のないウエディングステップ。新郎に娘を渡す時も、握手の手にはつい力が入りすぎ、プレッシャーを与えたのではと反省しました。続いて披露宴では多くの方に来ていただき、親として感謝するばかりでした。娘の中学校時代の恩師でその後私が生徒募集でも大変お世話になった校長先生、2年半自宅の寮で娘をあずかっていただき心と体を鍛えていただいた当時のバレー部顧問の先生、3年間連続で担任をしていただいた藤村教頭先生、あらためてありがとうございました。また、バレー部の同期は遠方にもかかわらず全員きてくてれました。そしてクラスメートだった私が顧問をしてたハンドボール部のキャプテン、彼女は私が近くに行くなりピシッと立って直立不動、いまだに私の顔を見ると緊張すると笑っていました。いったい私からどういう教育を受けてきたんでしょうね。そして、披露宴の途中では不思議な縁を感じることもありました。新郎側のご挨拶の中で上司の方が新郎新婦よりずっと前に新婦のお父様を知ってたと。私はびっくりしてご挨拶にいったところ娘さんが聖和中バレー部の卒業生で松岡先生には大変お世話になりましたと言っておられました。そして娘が在学中に春高バレー出場、今回結婚の時に再び春高バレー出場、司会者の方にも聖和高校春高バレー出場おめでとうございますとアナウンスまでしていただきました。
 いよいよ披露宴のエンディング、娘との事前打ち合わせの中で泣かせる挨拶ではなく笑える挨拶をしてくれと言ってたのですが、そうも行かなかったのでしょう。感謝の言葉の一節に次のような言葉がありました。
「高校時代はお父さんから厳しい言葉しか言われなかったけど、一度だけ部活の事で悩んでいるときに誰もいない体育館でひとこと頑張れと言ってもらいうれしかった」と。そういえばそんなこともあったなあと懐かしく思い、さすがにほろっときました。結婚式を終え、親としての責任をはたした安堵感もありましたが、いろんな事を考えさせられる結婚式でした。
 いちばん感じた事は娘は親よりも今までかかわっていただいた全ての人に育てていただいてたということ。次に思ったのは人生の中で人と人とのかかわりはホントに大事にしないといけないということ。
 みなさんはどうでしょう。人と人とのかかわりを大事にしていますか。まさか自分は一人でも大丈夫だと大きな勘違いをしてる人はいないと思いますが、どうでしょう。まずは家族、そしてクラスメート、部活の仲間など自分のまわりの人たちを大切に思って下さい。そうすれば自分も大切に思ってもらえるし、穏やかな人間関係を築くことができるでしょう。そしてそれがきっと役にたつことがくると私は確信しています。

 最後になりますが、昨夜新婚旅行先から家内の携帯に写真が送ってきたそうです。幸せそうなだんなを見ておかしくてつい笑ってしまったそうです。
 ちなみに私は見ませんでした。今朝はこれで終わります。