心のとびら

先生から伝えたい言葉

生徒の皆さんの心に留めておいて欲しいことを先生が交代で話をします。

おはようございます。3年担任、家庭科のK.Sです。 
聖和に先週、先々週とオーストラリアからの留学生が来校しましたが、私は先々週のセント・マーガレット・メアリーズカレッジもコフスハーバーも訪れたことがあります。 それは、先日同窓会の会長さんが行きたかったとおっしゃっていた「聖和シンガーズ」の引率で行かせていただきました。
 今から21年前、1996年、平成8年の夏休み、第12回シンガーズでした。
 22名の生徒と音楽の内田恵美子先生、ピアニストの小川貴之先生、コーディネーターはSr.マリーでした。私は内田先生の着物着付けなどの裏方や写真やビデオ撮影を担当しました。北のケアンズから南のメルボルンまで28日間、6つの姉妹校を訪問し、コンサートを行い、ホストしていただきました。途中のニュー・サウス・ウエールズ州ではライオンズクラブの招待ツアーとして会員様の家にホストしていただきました。大人になってからの初めてのホームステイはとても緊張し、つたない英会話にどきどきしながらもたくさんの方々との出会いがあり、忘れられない思い出となりました。 この「聖和シンガーズ」が何で始まったかというと、実は第1回目は今から44年前、1973年、昭和48年に聖和創立20周年記念として、第2代校長Sr.メリークレメントの提案で、これまでのオーストラリアからの援助のお礼として音楽による訪問を計画されたのです。コーラス隊のメンバーをどうやって決めたかというと、中学高校生、全生徒に歌のテストを行い、高校生22名、中学生3名が選ばれたそうです。 最初はこの1回だけと思われていたようですが、3年後もライオンズクラブの招待を受け実施され、その後は2年に1度のペースで、1998年、平成10年の第13回まで実に25年間実施されました。 実はコフスハーバー市との姉妹都市提携は聖和シンガーズがきっかけとなり、今から29年前、1988年、昭和63年に提携式があり、この年のコフスハーバーでの演奏会は姉妹都市提携記念演奏会となったのです。 毎回、世界の歌、日本の歌、ミュージカル、オペレッタ、ソロ演奏など工夫を凝らし、大変喜んでいただいたと13回指導、引率をされた内田恵美子先生は創立50周年記念誌に記されています。コンサートのみならず病院や老人ホーム、小学校、幼稚園などにも訪問し、日豪親善の懸け橋となって大きな役割を果たして来たのです。
 このような素晴らしい歴史をこれからもかたちを変えつつも続けていくことが大切ではないかと思います。 オーストラリアに7つの姉妹校を持つ聖和女子学院です。みなさんのアイデアや協力でこれからも素晴らしい交流を続けていきましょう。