心のとびら
先生から伝えたい言葉
生徒の皆さんの心に留めておいて欲しいことを先生が交代で話をします。
早速ですが想像してみてください。
中間考査が近いので、例えば「急に家の用事が入り、勉強があまりできておらず、試験まで1日しかない」という状況のとき、この立ちはだかる「困難」に対して、どう向き合い、対応しますか?
皆さんには、困難に出会ったとき「困難を逆手にとり、チャンスに転換できる能力」を身に着けてもらいたいです。
私は今年度3月までは先生ではなく、普通の会社員として製品の販売部署を担当していました。同じ製品を同じような対象・対象規模に販売していても、私が所属していたところの実績と他のあるところでは実績に大きな差があるところもありました。
このことに関して、取引先の方がおっしゃっていたのは、
「高価だから製品を購入してもらえない。なら、安くすれば買ってもらえるわけでしょ?このように、できない理由を探すのではなく、この困難を強みにするためにできることを探しているかの違いですよね」ということでした。
「困難」ということは、ほぼ「自分ではどうにもできない事実」ということです。事実はどれだけ嘆いても変わることはありません。なら、自分がその事実の受け止め方を変えたり、事実に対する行動を変えたりするしかありません。
皆さんもそのうち社会人になったら必要となるスキルです。
冒頭の例で言えば、勉強をあと1日でしなければならないようなとき、例えば「自分に合った簡単にできる勉強法を見つけるチャンス」ととらえて勉強したりすることです。
他にも「もうわからない!」と嘆くだけの人もたまに目にしますが、嘆いていても仕方がありません。「わからないならどうすればいいか」ということをすぐに考えられるようになってください。
今後、皆さんの人生の中で必ず「困難」が訪れます。そのときに「困難を逆手にとれるように」意識してもらえると幸いです。