心のとびら

先生から伝えたい言葉

生徒の皆さんの心に留めておいて欲しいことを先生が交代で話をします。

 おはようございます。今日の担当は、高校1年Dクラス副担任のYです。

今日は四字熟語の話をしたいと思います。

 みなさんは「鼓腹撃壌」という言葉を知っていますか?

音の響きだけ聞くと、なんだか難しくて怖いイメージですね。

しかし実際は、「みんなが平和に暮らせる世の中」という意味です。

なぜでしょうか?

 「鼓腹撃壌」は、太鼓のコに、お腹のナカ、撃退のゲキに地面を表す壌という

漢字でできています。

 お腹を太鼓のようにポンポコ叩き、地面を足で叩きながら躍る人のことを表します。

そこから、世の中が楽しくて思わず踊ってしまうくらい平和だ、という意味になった

そうです。

 みなさんも、楽しいことや嬉しいことがあった時、ぴょんぴょん飛び跳ねたり、

踊ったりすることはありませんか?なんとこの言葉、千年以上も前に作られたそうです。

昔も今も人の心は変わらないものですね。

 すべての言葉にはなりたちがあり、それは遠い昔に生きていた人々の、日常のささいな

出来事が元になっています。知らない言葉に出会ったときは、なぜその言葉が作られたのか

調べてみると、新しい発見があっておもしろいと思います。また、みなさんも身の回りの

できごとを四字熟語で表してみてはどうでしょうか?

 もしかしたらあなたの創った四字熟語が、千年後の未来に残っているかもしれません。

 これで朝の話を終わります。