心のとびら
先生から伝えたい言葉
生徒の皆さんの心に留めておいて欲しいことを先生が交代で話をします。
みなさんおはようございます。
中学生の皆さんには少し難しいかもしれませんが、『天網恢恢疎にして漏らさず』という言葉について話をしてみたいと思います。
本来の意味は,“誰も見ていないところで悪い事をしたとしても、そのときは罰を受けるようなことは無いが、きっと天罰を受けることがある”ということです。
私が、ある方からこの言葉を聞いたときには、何か悪いことをしているのかと考えてしまいましたが、
その方は、悪い行いを・・・“良い行い”あるいは“小さな努力の積み重ね”と置き換えてみてはどうでしょうかとお話をして頂きました。
なるほど、人の目の届かない所で良い行いの積み重ね、小さな努力の積み重ねをすることで、きっと、良い成果が表れたり、認められたりすることがあるというようにも捉える事ができるのではないかという事です。
もうすぐ夏休みに入ります。全校生徒の皆さんには、前者の意味での『天網恢恢疎にして漏らさず』、進路決定に向かっている中学3年・高校3年の皆さんには、
後者の意味での『天網・・漏らさず』
を心に刻んでこれからの生活を送ってみて下さい。
おはようございます。
最近、私はある言葉が心に残り、「そうだな~」と思う言葉と出会いました。
それは、「人生、クレッシェンド」という言葉です。
この言葉は、合唱曲をたくさん作っていらっしゃる作曲家の 松下 耕 先生の言葉です。
昨年11月、松下先生の合唱講習会を聖和で開催することができ、その時に話されたことばの1つででした。
「クッレッシェンド」という言葉は聞いたことがあると思います。
音楽用語で、「だんだん大きく」という意味をもっています。この楽語の意味から考えると、「人生はだんだん大きく」という意味になります。
これをもっと分かりやすく言いますと、人は亡くなるときに、最高に幸せだなぁーって時に死ねるように生きていこうということなのです。つまりクレッシェンドは、自分が思う幸せの大きさを表してあります。
そして先生が、何よりも伝えたいメッセージがこの言葉の中にありました。
それは、中学校や高校生のみなさんが、今、悩みや苦しみ、そして悲しみは、殆どの人が持っている。それは、これから大人になるために、必ず乗り越えなければいけないことで、これを乗り越える「力」をみなさんは必ず待っている。
そして、乗り越えた先には、幸せが必ず待っている。だから、今心にある悩みにくよくよせず、向き合って欲しい!!
という事を先生が一番に伝えたいことだったのです。
「人生、クレッシェンド」
これは、悩み、苦しみ、そしてその後しか味わえない幸せを、何度も繰り返すことで、幸せの大きさがだんだん大きくなっていく。そうやって、人は年齢を重ねていく。
ということだったのです。
自分が、おばあちゃんになったとき、毎日を幸せに過ごせる生き方ができればいいなと心から思いました。
今年、中学・高校のコーラス部が、コンクールで歌う曲は、こんなメッセージを残してくれた 松下 耕先生の曲を
歌います。
音楽室まで、どうぞ聴きに来てください。
今朝は、これで終わります。
おはようございます。
早いもので、あと数日で半年が過ぎようとしています。
みなさんはこの半年をどのように過ごしてきましたか?
高校1年生は先週の金曜日22日午後から、学年黙想会のために俵町教会に行きました。「今すべきこと」のテーマのもと、これまでの日々を振り返る貴重な時間を過ごしてきました。
1年生の中には、初めて教会に入るという生徒も多く、神聖な場所というイメージからか、席に着くまで、おしゃべりする人もなく、静かな中で黙想会が始まりました。
今日はその時に朗読された聖書のことばを紹介したいと思います。
聖書マタイによる福音「十人の乙女のたとえ話」(25章1節~13節)
「その時の天の国は、あかりを手にして花婿を出迎えた十人の乙女のことにたとえられよう。そのうち、五人は愚かで、五人は賢かった。愚かな乙女たちは、あかりは手にしていたが油は用意していなかった。しかし賢い乙女たちは、あかりといっしょに、器に入れた油も持っていた。ところが、花婿の来るのが遅れたので、皆、眠くなり、そのまま寝込んでしまった。
夜中に、「さあ、花婿だ。迎えに出なさい。」と叫ぶ声がした。乙女たちはみな起きて、それぞれあかりを用意した。その時、愚かな乙女たちは賢い乙女たちに、『油を分けてください。
あかりが消えますから』と言った。すると、賢い乙女たちは答えて、『油はあなた方に分けてあげるほどはありません。それよりも、油屋に行って、自分の分を買っておいでなさい』と言った。
彼女らが買いに行っている間に、花婿が着いた。用意のできていた乙女たちは、花婿と
一緒に婚礼の祝宴場に入り、戸は閉められた。その後で、あのほかの乙女たちが来て、
『主よ、主よ、どうぞ開けてください』と言った。
すると、主人は、『あなた方によく言っておく。わたしはあなた方を知らない』と答えた。だから、目を覚ましていなさい。あなたたちはその日、その時を知らないからである。」
私たちはひとりひとり、体力、気力、知力も異なり、その上、異なった家庭環境の中に身を置いて日々を過ごしています。そして、その中から生まれる「自分」の願いを叶えるべく生きています。
既に「賢い乙女」である生徒のみなさんは、「花婿」や「あかり」「油」が何の譬えであるか、おわかりかと思います。目の前にあるテスト勉強だけではなく、将来の、他の誰でもない「自分」の人生のために「今何をなすべきか」しっかりと考えたいものですね。
今朝はこれで終わります。
みなさん、おはようございます。
今朝は、ベストセラーとなった『笑顔になれば』の著者、福田純子さんのお話をしたいと思います。
福田さんは、現在、アナウンサーとしても活躍されていますが、入社したばかりの頃、先輩のアナウンサーから、「暗い声ね。アナウンサーには向いてないんじゃないの・・」といつも言われ落ち込んでいました。アナウンサーを辞めようか、真剣に悩んだこともあるそうです。しかし、福田さんは、声をカバーするために、笑顔を絶やさないように決心します。
その後、大活躍をするようになって、ある人に、「あなたは、アナウンサーで、人気もあってお金持ちね。楽しいことばかりだから笑っていられるのよ。私は、きつくて、嫌なことばかりだから、あなたのように笑っている余裕はないわ。」と言われたそうです。
福田さんは、「笑ってるからこそいいことがあるんです。幸せという漢字のなかにも、辛いという文字があるのに、あなたは、気づいていますか。私は、不幸だ。つまらない人間だ、と愚痴をこぼさないで、幸せという言葉、前向きな言葉を口癖にしましょう。自然と楽しくなってきませんか。」
と、答えました。
私は、よくみなさんから「草野先生は、声が大きくて元気になれる。」と言われます。しかし、私は、大きな声をだすのが、正直苦手です。みなさんが笑っているから、声も大きくなり、元気になります。笑顔で、前向きな気持ちでいることは、必ず周りの人に幸せを与えることになるのではないでしょうか。今朝の話はこれで終わります。
おはようございます
今朝は、詩を一編 ご紹介します。
虹の足 吉野 弘
雨があがって
雲間から
乾麺みたいに真直な
陽射しがたくさん地上に刺さり
行手に榛名山が見えたころ
山路を登るバスの中で見たのだ、虹の足を。
眼下にひろがる田圃の上に
虹がそっと足を下ろしたのを!
野面にすらりと足を置いて
虹のアーチが軽やかに
すっくと空に立ったのを!
その虹の足の底に
小さな村といくつかの家が
すっぽり抱かれて染められていたのだ。
それなのに
家から飛び出して虹の足にさわろうとする人影は見えない。
── おーい、君の家が虹の中にあるぞオ
乗客たちは頬を火照らせ
野面に立った虹の足に見とれた。
多分、あれはバスの中の僕らには見えて
村の人々には見えないのだ。
そんなこともあるのだろう
他人には見えて
自分には見えない幸福の中で
格別驚きもせず
幸福に生きていることが──。
私たちは普段、当たり前のように過ごしています。
皆さんにとって、幸せだと思う時は、どのような時でしょうか。
日々の中には、楽しい日もあればつらい日もあるでしょう。
しかし、この詩にもあるように、
私たちは「他人には見えて 自分には見えない幸福の中で」
「幸福に生きている」のです。
今という時を大切にして、「当たり前のこと」は幸せなことだと心にと
めて、毎日を過ごしたいですね。
…今朝はこれで終わります。
おはようございます。
今朝は、4月末に行われたAPU研修についてみなさんに報告したいと思います。
今回のAPU研修は、佐賀の北山少年自然の家で行われました。46名の生徒さんの参加で、
引率は、S先生、T先生そして私の3人でした。APUの国際学生は10カ国から10名の参加で、出身国はアメリカ、韓国、ミャンマー、ウズベキスタン、ベトナム、ガーナ、コロンビア、インド、パプア・ニューギニア、タイの10か国でした。現地に着くと、国際学生のみなさんが、歓迎のダンスで迎えてくれました。すぐに1グループ5,6人の8グループに分かれ、それぞれのグループには国際学生が1名お世話係として担当してくれました。もちろん、彼らとコミュニケーションをとるのは英語です。
一日目、「不思議の国 日本」というテーマでグループ毎に国際学生が感じた自国と日本の違い「トップ5」を紹介してくれました。その中で、「日本では、お店に入ると何も買わなくてもありがとうございますということ」とか「信号は、日本では青にならないと渡らない」とか「日本人は温泉では、何も着ないではいること」など私たちが当たり前だと思っていることが、彼らにとっては驚きだったようです。やはり、日本人は礼儀正しく、マナーがよくて、優しく親切な国民だと外国人には思われているようです。また、世界発見と題して、国際学生が、自国の文化や習慣を紹介するブースを時間ごとにローテーションしながら見学したり、生徒さん一人ひとりが将来の夢を一人ずつ英語で発表する場面もありました。
二日目は、国際学生の「出身国の高校生活」ということで発表があったり、彼らと映画やスポーツ、音楽などについてディスカッションを行ったり、「今、私ができることー家族、社会、日本や世界に対して」についてグループ毎にそれぞれ自分たちの考えをまとめ、最終日のプレゼンテーションに備えて準備を進めたりしました。また、世界の文化祭では、国際学生が自慢できることを披露してくれたり、生徒さんも日本文化について発表しました。S先生もサプライズで、マジックを披露してくれるという名演技の場面もありました。
三日目は、最終日ということで、二日目から準備を進めていた「今私ができること」と題してグループごとにまとめた考えをもとにプレゼンテーションをしました。各グループ国際学生のお手伝いもあり、素晴らしい発表でした。最後は、記念撮影をして、涙・涙のお別れとなりました。そして最後の最後に、驚いたことが一つありました。国際学生の一人が、「実は、私は英語より日本語の方が上手に話せます。だから、みなさんが日本語で話していたこと全部理解できていました。」と流ちょうな日本語で話してくれたのです。私たち引率側もですが、生徒さんの驚きようといったら、言うまでもありませんよね。
三日間という短い期間でしたが、世界各国から様々な文化的背景を持つ国際学生との出会い、また彼らとの英語による活動・交流を通して、多様な文化に対する理解を深めることができたこと、英語を使ったコミュニケーション力を身につけることができたことは、今回の大きな成果だったと思います。何よりも生徒さんの帰るときの表情が、研修を終えることができた充実感と自信にあふれていました。そんな生徒さんの表情を見ると、私も生徒さんが誇らしく、よく頑張ったねと褒めてあげたくなるほどでした。今回引率させていただき、私自身もいろいろな出会いがあり、みなさんの日頃学校では見られない意外な一面を発見できたり、有意義な三日間となりました。
みなさんも、機会があれば来年度是非参加して、国際人としての第一歩を踏み出してみませんか。
さて、高校生は明日から、中学生は明後日から第一学期の中間考査が始まります。
一年の中で5回ある定期考査の中で一番範囲が狭く、点数が取りやすいと思いますので、
最後まであきらめず、しっかり取り組んでいただきたいと思います。頑張ってください。
私は生徒たちから、
「おはようございます 先生!」と言われると、
「おはようございます 生徒!」と応え…
「さようなら、先生!」と言われると
「さようなら、生徒!」と応えています。
…こだまでしょうか?
「それってどうしてなんですか?」とよく尋ねられますが、それは、
そう応えたときの生徒達の笑顔が見たいからなんです。
昨日、長崎のある高校に出かけてきました。
その高校でも、私のような外部からの人に対し、とても良く挨拶をしてくれました。
特に男子などは、厳しくしつけられているのか、廊下の遠くからでも、
「ちわっ!」「ちわっ!」と立ち止まって大声で挨拶をしてくれて、以前私が男子生徒が多かった学校に勤めていた頃のことを思い出しました。
あらためて、今日学校に来てみて思ったことは、聖和の生徒の方が笑顔が可愛いなぁ
ということです。もちろん男子より可愛いのは当然でしょうし、自分の学校だからよく
見えているのかも知れません。
しかし、「おはようございます、先生」という挨拶と同時に、ニコッと微笑んでくれる笑顔に、なんだか我が家に帰ってきたような“癒し”をもらいます。
聖和には、中学生もそうですし、高校生のどの学年にも、とても挨拶が素敵な人が多いと思います。
挨拶一つで、相手を元気にすることもできますし、逆に「おはようございまぁす」と
うつむき加減で目も合わせずに弱々しく言われると、どうしたんだろう何かあったのかなぁ…、元気がないなぁ、とその人の精神状態まで憶測してしまいます。
先日、ある会社の社長さんを訪ねて会社を訪問した際に、受付の方の応対が実に素晴らしく、用事を済ませた最後に社長さんにそのことを伝えました。
すると、「先生さすがですね~。実はあの子が来てから、会社の業績が間違いなく上がっているんですよ。」
「世の中がどんなに不景気だろうが、会社の業績が悪かろうが、嬉々として働いてくれて明るさを提供してくれる社員は、会社にとって何よりの財産なんですなぁ。」と教えてださいました。
「聖和さんもそんな生徒さんがたくさんいらっしゃるんじゃないんですか?」と言われたので、
「はぁい、うちはそのような生徒が育つ学校なんですよ。」と応えました。
たかが挨拶一つと侮るなかれ、あなたの人柄がにじみ出るのも挨拶だと思って周囲の人に元気を与える挨拶を心がけましょう。
今朝はこれで終わります。
おはようございます!
皆さんが毎日歌っている『朝の聖歌』ですが、
作曲家に【新垣 壬敏(あらがき つぐとし)】さんという
方がいらっしゃるのを知っていますか。
♪アヴェマリア や♪ごらんよ空の鳥 ♪キリストはぶどうの木
など100曲以上の典礼聖歌を生み出された先生です。
先生は大学教授であり、現在もたくさんの音楽を作り続けていらっしゃいますが、
音楽を志す人たちへある言葉を残されています。今日はそれを紹介します。
その言葉は“人は素直に聞くことをやめてしまった時から、成長は止まる” という
言葉です。
普段、私たちは「言葉」による人との触れあいをしますが、言葉には力があり、
また音楽にも力があります。
「話し上手は聞き上手」と同じように、「良い歌い手は、自分が一番の聞き手になる」と私は信じています。
聖歌はお祈りです。
心を開いて気持ちをフレッシュにし、毎日を清々しく送る聖和生でいてください。
今朝はこれで終わります。