心のとびら

先生から伝えたい言葉

生徒の皆さんの心に留めておいて欲しいことを先生が交代で話をします。

おはようございます

「桜色の糸は、春先の、限られた時期の桜の木の皮で染めた。」

これは、昨年度、中学校の教科書で知ったことです。
筆者の大岡信さんは、染織家の志村ふくみさんを訪ね、桜色に染まった糸で織った着物を見て、花びらで染めたと思ったそうです。しかし、実際には木の皮で染めたと聞いて、意外なことに驚いた。花びらが桜色なのは、厳しい冬の寒さを守ってくれた木の根、幹、枝から生まれたものだった、という内容でした。
多くの人は、「桜」と聞くと「桜の花」を思い浮かべるでしょう。桜が咲くと、私たちは春が来たと喜び、桜の花を見て楽しみます。でも、その中に、桜の木の根や幹に注目する人は、どれほどいるでしょうか。
私たちは、直接体験したものを信じます。これは大事なことです。しかし、表にあらわれるものばかりにとらわれるのではなく、その内側にあるものを探ることも大事なことです。
私たちの周りには、毎日健康に気遣ってくれる人、言わなくても確実に係の仕事をしてくれる人、辛いときにいつも声をかけてくれる人、行事の度に縁の下の力持ちとして動いてくれる人など、たくさんの人が支えてくれています。
大事なことほど、案外表に出にくいものです。心でその深いところを見る、ということも大切にして欲しいと思います。
最後に、相田みつをさんの言葉を紹介して終わります。

花を支える枝
枝を支える幹
幹を支える根
根はみえねんだなあ

おはようございます。
突然ですが、みなさんには、座右の銘がありますか。座右の銘とは、いつも自分が大事にしている言葉のことで、何かを決断する時や、行動するときに、自分の規範となったり助けになったりするものです。私の座右の銘は、「好きこそものの上手なれ」という言葉です。意味を辞書でひくと、「何事によらず、好きなものにはおのずと熱が入るから、それだけ上達が早いということ。」と書いてあります。私ははじめてこの言葉を聞いたとき、これこそ私の性格だ!と思いました。
私は小さいころから、好きなことに対してはとにかくのめりこんでしまうタイプでした。高校生のときは部活が楽しくて、一生懸命練習した甲斐もあり、3年生では放送で全国大会に行きました。大学生になっても放送はやめられず、放送研究会の会長として活動し、監督をつとめたラジオドラマ作品が、ある大会で最優秀賞をとりました。また、勉強でも「言語学」という分野に興味をもち、英語の歴史や方言研究について友達に熱く語っては冷めた目で見られていました。その結果、英語の勉強にも熱が入り、いま、英語の教員としてみなさんと毎日を過ごしています。
しかし、好きだという気持ちだけで何事も上達できるとは思っていません。好きだという気持ちを原動力に、必死に努力することで何かを成し遂げたり、上達していくものだと思っています。また、「好きだからこそ、誰にも負けないくらい努力しないといけない」といつも私は自分に言い聞かせています。
みなさんには、誰にも負けない得意なことや好きなことはありますか。好きなことがあるひとは、もっともっと努力して、誰にも負けないものにしてください。また、好きなことがない人は、様々なものに挑戦し、自分が必死に努力できる好きなことを見つけてください。聖和のみなさんが、それぞれのオタクになってくれることを楽しみにしています。

『勉強とは脳のスポーツである』と私は考えます。
はじめは何もわからないが、誰かに教えてもらいながら徐々に習得していく。
やらないとできないが、頑張った分、成果が現れる。
基本をしっかり身につけることができれば、高度な応用が可能である。
他人に教えることができるようになれば、それは本当の技術・勉強の定着。
良い結果を残すため、勉強・スポーツ、どちらにとっても必要なことは、たゆまぬ努力と、粘り強く、くりかえし練習すること。
いかがでしょうか。ちょっと暑苦しい話になっちゃいましたか?

中高生のみなさんにとって、勉強をこよなく愛し、難しい問題がもっとほしい、もっともっと勉強したい!! と考える人はそう多くはないと思います。
かくいう私も、中高時代、勉強を心の底から愛していたかと聞かれると自信を持って「はい」とは言い切れません。
が、しかし、大学の勉強は楽しくて仕方がありませんでした。夢である教師になるための授業。体育教師になるために運動生理学、体育心理学、柔道、剣道、ラグビー、水泳、陸上、スキーなど、興味のある授業ばかり。また、小学校教諭の免許も取りましたので、理科の実験をしたり、歌やピアノの練習をしたり、心理学や教育理論を学び、附属小中学校に教育実習にも行きました。どの授業も最高に私のやる気を奮い立たせ、毎日の授業が楽しすぎて、決められた授業数をオーバーし、教授に直接頼み込んでまで講義を受けました。また、空いた時間はいつも図書館で勉強していました。

「なんで勉強しなきゃいけないんですか~」という質問に対する回答はたくさんあると思いますが、私はこう思います。
大学生や大人になったときに、本当に学びたいことをしっかり吸収することができるように、今その練習をしているんだと。集中力・粘り強さ・達成感など、今の時期の練習なくして、もっと大きな舞台での良い結果は見込めません。
私が大学であんなに楽しく学ぶことができたのは、中高時代、勉強もスポーツも、毎日必死に努力し続けたからだと、自信を持って言えます。

みなさん、「あ~、勉強いやだなぁ~。勉強なんてこの世からなくなればいいのに!」なんて保守的に構えずに、「勉強したら明るい未来が開ける!!今頑張ればもっと楽しい勉強ができる!!」と、攻めの気持ちで学んでください。そしたら、きっと「あれ?勉強ってこんなに楽しかったんだ」と思える日が必ず来ます。 明日・明後日からの試験も、そのための第一歩。みなさんの健闘をお祈りしています。

私は、3年前に、新任の先生を対象とした初任者研修会に参加しました。
そのとき、生徒指導に関する勉強会があったのですが、そこではまず、参加した初任者の先生方は一人ずつ自己紹介をし、さらに、それに加えて、次の二つの質問のうちどちらか一方を回答するように要求されました。
その2つの質問とは、
「① 挨拶とはなんぞや。 ② 明るさとはなんぞや。」という内容でした。
どちらか一方を回答すれば良かったので、私は、②番の明るさに関する質問の意図がよく分からなかったので、迷わず答えやすい①番の質問を選択して、「挨拶とは、人と人がコミュニーケーションをするための大切なものです。」というありふれた回答をすることしかできませんでした。
すると、自分の後に順番が回ってきた他校の初任者の方がこのような回答をしました。
「私は、①番と②番の質問の両方に答えたいと思います。挨拶とは、明るさであり、明るさとは、挨拶で決まります。挨拶の仕方次第で、その人の明るさが伝わってきますし、逆に人が明るく元気であるかを確かめるには、挨拶を交わすことで伝わってくるものがあります。元気がないときは人間誰にでもあるでしょうけど、努めて明るい挨拶をすることが大切だと思います。」と答えられました。同年代の初任者の先生がこんなにも堂々と立派に答えられる姿を見て、自分ももっと頑張ろうという気にさせられました。

さて、この話は、これでおしまいですが、これから行うであろう担任の先生との今日一日の最初の挨拶を皆さんはどう交わしますか。

2015/12/05
E.N

みなさん おはようございます。

先日、部屋の掃除をしていて、出てきた高校のアルバム。ぱらぱらっと懐かしくて見ていると、ソフトテニス部時代の恩師の姿が。当時、恩師の車のエンジン音だけで、テニスコートに来たことがわかるくらいに、それはそれは恐ろしく厳しい先生でした。その先生からたくさんのことを教えていただきました。今日は、そのなかでも、ソフトテニス部に入部して初日のミーティングで教えていただいた話を紹介したいと思います。

高校校時代はたった1回、やり直しのできない3年間である。その3年間の中で、自分が何をするか、どれだけ自分を成長させるかは、その人の考え方・過ごし方で決まる。時は待ってくれない。なんとなく過ごしていてもどんどん時間は過ぎていく・・・。

厳しい中で自分を鍛えることのできる時期は人間の一生の中でそんなに多くはない。やはり、中学校、高校時代が1番1つのことに夢中になって、そこからどんどん吸収していける時期だろう。逆に遊ぶこと、楽しむことはいつでもできる。

もし、ここで君達が必死で頑張れば、高校3年間でテニスを通して身に付けた力(目には見えないが)は必ず人生の財産=自分を支えてくれるものになるだろう。ならば、時間を惜しみ、努力して、人にまねのできない大きなことをやろう!1つのことに熱中し、1つの夢を追っている人間は輝いている。さらに自分のやっている事がどれだけ価値のあることかわかって自信を持って進んでいる人は、もっと輝いている。今の自分に満足せず、大きな夢を追い続けよう。やれると思って挑戦し続ければ必ずやれる!苦しいことから逃げなければ、必ず夢をかなえ、心から満足できる高校3年間がおくれるはずだ。

ラケットを置き、卒業する時に「私はこんなに頑張れたんだ」「苦労してでもやってきて良かった」と自分自身に誇りを持ち、「テニスをやって良かった」という満ち足りた気持で去っていけるように・・・。

恩師は、ソフトテニスのテクニックやゲームに勝つ戦略も、もちろん、教えてくださいましたが、それよりも、人として大事なことを、部活を通してたくさん教えていただきました。

聖和のみなさんに言いたいことは、将来、社会という大きな集団の中でよりよく生きるために、『幸せ』であるために、今の学校生活があるのだと思います。まずは、明後日から始まる期末考査にむけて、できることを全力でおこなってください。今、努力していることは、必ず報われる時がきます。(E.N)

2014/11/18
H.T.

おはようございます。
私は大学を卒業してすぐこの母校に戻り、教員という仕事を続け
今年で10年になります。
同じ職場で他の職種のことを詳しく知る機会があまりないのですが、
今年は中3での商品開発でお世話になった、草加家さんの高木社長様と
よくお話をさせていただくことがあり、自分にとっても多くを学ぶことができました。
その中で一番印象的だったのは打ち合わせ最後の社長からの問題でした。
お茶碗一杯のごはんはいくらでしょう。
今までごはんを食べながら考えたこともない私はパックのごはんを想像し、
100円ぐらいかなと思っていましたが、なんと30円ほどしかないそうです。
安いから家計にはありがたいなと思いながらも、このお米を作っている
農家の人々にはどれくらいお金がいくのだろうかと考えてしまいました。
立場が変われば見方が変わる。見方を変えれば手に取る商品も変わるなと
思ってしまいました。
同じ環境にずっといる私は自分のものの見方が単一化してしまっていないか、
と心配になりましたし、同時に角度を少し変えただけで、自分の認識が変わっていく
可能性にもワクワクしました。
先日あるクラスで自分の長所がわからないなら、短所と思っていることを
言い方を変えればいいねと言う話題で盛り上がりました。
例えば優柔不断は慎重に考える、頑固は意思が強いなどです。
今マイナスに見えるものも、角度を変えて見てみれば、プラスに見えてくるかもしれません。
テストで良い点が取れなかった。朝、親とケンカした。友達に嫌なこと言ってしまった。
人のせいや運のせいにすれば楽ですが、マイナスをプラスに変えるチャンスを
逃していませんか?
ちなみに私はみなさんよりも少々年を取っていますので、脳が凝り固まってきています。
それを和らげてくれるのは人との接触だなと改めて感じています。
まだまだ脳がやわらかい皆さんはいろんな角度から物事を眺めてみてはどうでしょうか。

おはようございます。保健体育科のT.Aです。
 高校1年生は記憶に残っていると思いますが、4月のオリエンテーションで「高校生として身につけておくべきこと」をテーマに講師の先生をお招きし、お話をしていただきました。
 その中で、社会人のダメな4点ということで、
①挨拶をしない。
②敬語が使えない。
③メモを取らない。
④返事をしない。   と言う話がありました。
 4つとも大切なことですが、今朝は返事について話をしたいと思います。
 私も授業や部活動、そして任命式などの賞状伝達式等において、「大きな声で返事をするように…」と、言うことが結構あります。皆さん、普段の生活の中で返事はしっかりとできていますか?
 中には、私は声も大きい方ではないし、体育会系でもなく、私の返事に不満かもしれないが、言われたことはしっかりとこなしてるし、文句を言われるほど重大なことでもないと思っている人がいるかもしれません。
 本当にそうでしょうか?
 私は返事は、相手の信頼を得るために必要不可欠なものだと思います。
 普段の生活で「はい」は、 共感する意味で使ったり、理解、納得した場合や指示などを承諾し確認する時に言います。そのため、必ず言った相手に伝わることが大切です。
 社会人になったつもりで、想像してみてください。「○○さん」と上司から呼ばれたときに、誰もが間髪を入れずに「はいっ」とはっきり返事し、上司のところにさっと向かうと思います。しかし、小さな声、少し遅れた間合い、席に向かってくる足取りの悪さなどを、上司は敏感に感じるはずです。それは体育会系か否かにはあまり関係ありません。返事無しでのろのろ席にやってくるのは論外です。 マイナスイメージは一発で信頼をガタ落ちにしてしまいます。
 社会人として…、という内容で話しを始めましたが、中学生・高校生の皆さんも将来必ず社会人になります。その準備期間・訓練の期間が今だと思います。返事の鉄則は「テンポよく、強く、明確に」です。今日から「○○さん」と呼ばれたら。呼ばれた人の方を見て、何はともあれ「はい!」と返事をするように心がけましょう。できれば、明るく元気よく・・・。必ず相手に好印象を与えると思います。 皆さんに言うだけではなく、私自信も意識して、「はいっ」と元気に返事をしたいと思います。
けさはこれで終わります。

突然ですが、みなさんは「青い鳥」というおとぎ話をしっていますか?

2人の兄妹チルチルとミチルが、幸せの象徴である青い鳥をさがしに行くというお話です。

二人は過去の世界や未来の世界で青い鳥を探しますが、最後はもっとも身近な現実の世界に青い鳥を見つけます。

また、このお話から名前をとった「青い鳥症候群」と呼ばれる症状もあります。これは、「もっと自分にはふさわしい仕事があるはずだ」と考えて就職しなかったり、自分がミスをしたときに、反省せず、「これは自分には向いていない」と考えてあきらめることです。

つまり、自分自身や身近なものに目を向けず、幸せは遠くにあるはずだ、と探し続けても本当の幸せは見つからないということです。

実際私も、中学生や高校生の頃は、早く家から出たいと強く思っていました。しかし、留学や大学進学で家を出てみると、家族のありがたさやそばで支えてくれた友達がどんなに大切だったかを思い知りました。

今、みなさんはそれぞれの学年で、将来や進路について考える大事な時期を迎えていると思います。目標を高くもつことはもちろん大切ですが、その前に自分自身を知り、足元を固めることも大事なことです。また、毎日支えてくれる家族やクラスメイト、先生方に感謝の気持ちを表すこともとても大切なことです。

最後に、カール・ブッセの「山のあなた」という詩を紹介して終わります。

 

山のあなた
山のあなたの空遠く 「幸」住むと人のいふ。
噫、われひとと尋めゆきて、 涙さしぐみ、かへりきぬ。
山のあなたになほ遠く 「幸」住むと人のいふ。

みなさんの幸せは、どこにありますか?

(Y.S)

おはようございます。みなさんはナポレオンヒルという人を知っていますか? 彼はアメリカの著作家、成功哲学の祖とも言われ、「頭を使って豊かになれ」(思考は現実化する)の著者として世界的に有名な人です。今日はこのナポレオンヒルの言葉の中の1つをみなさんに紹介したいと思います。

『信念の力』

もしあなたが負けると考えるなら、あなたは負ける。 もしあなたが駄目だと考えるなら、あなたは駄目になる。 もしあなたが勝ちたいと思う心の片隅で無理だと考えるなら あなたは絶対に勝てない。 もしあなたが失敗すると考えるなら、あなたは失敗する。 世の中を見てみよ。最後に成功を願い続けた人が成功しているではないか。 全て『人の心』が決めるのだ。 もしあなたが勝てると考えるならあなたは勝つ。 『向上したい』 『自信を持ちたい』と、もしあなたがそう願うのなら あなたはその通りの人になる。 さぁ、再出発だ。 強い人が勝てるとは限らない。又、すばらしい人が勝つとも限らない。 『私はできる』 そう考える人が結局は勝つのだ。

ナポレオン・ヒルの言葉

この言葉は息子の野球部の監督から部員に送られた言葉でもあります。この言葉を胸に練習し、秋の大会で8年ぶりにベスト8までいけました。ナポレオンヒルの言葉は力強く、私の胸にも響きました。みなさんにはどう響きましたか?

時間がない。そう思うことがよくあります。
すべきことがあるにも関わらず、それから目をそらし、そのとき取り立てて優先しなくても
よいことに、あたかもそれが最優先事項であるかのごとく自分を納得させ、
本来すべきことを後回しにし、更には本来すべきことが出来なかったり、十分な成果が得られなかった。
そういう経験は、誰にでもあるのではないでしょうか。
自分はしょっちゅうあります。
その度に「時間がなかった」と思うのですが、それは「時間がなかった」のではなく
「時間の使い方が良くなく、無駄な時間」が多いだけである。
無駄な時間を少なくし、より良い生活を送れるよう行動していきたいものです。
時間がないときこそ、○○に何分とか具体的に数字を決め、無駄な時間を作らないようにする。
そのときにかかった時間をしっかりと記録、把握し、振り返り、反省、分析をするとこで、
本当に無駄であった時間をはっきりとさせる。
また、目標を明確に立てることで、本当に有意義な時間を積み重ねることができるのではないでしょうか。
さて、今週で1学期が終わり、夏休みに入ります。
時間の使い方について、計画をしっかりと立て、有意義なものにしていきましょう。